感想メモ

2017年06月28日(水) 母になる


 3歳の息子を誘拐され、行方不明となってしまった柏崎結衣(沢尻エリカ)と陽一(藤木直人)の夫婦は、その後、すれ違い、離婚。結衣は傷心のまま、ただ毎日を過ごす日々を送っていた。

 そんな時、もう死んだものと思われていた広(道枝駿佑)が施設で生きていることが判明。すでに13歳に成長していた。

 実は犯人が放置した広は、隣の部屋にいた麻子(小池栄子)に見つけられ、虐待されている子供と勘違いされ、そのまま育てられていたのだ。

 麻子は広を実の両親のもとに返すのが一番と考え、広と決別しようとするが、新しい家庭を築こうとする結衣と陽一夫婦の中で広がうまくやっていけるか気になって仕方がない。

 お互いに歩み寄ろうとしたり、離れようとしたりしつつも、お互いにうまくやれそうにない麻子と結衣。

 一時はもう一度施設に戻ろうかと悩む広だが、先輩(望月歩)の母との関係を見て衝撃を受け、再び柏崎家へ戻ってくる。

 3人はうまくやっていけるのか? そして、育ての母との関係はどうなっていくのか?

 このドラマでは、広と同年に生まれた莉沙子(板谷由夏)と太治(浅野和之)夫妻の娘・繭(藤澤遥)家族の様子も描かれる。実の親子であり、一緒に過ごしてきたはずだが、莉沙子は仕事がしたくてたまらず…。

 色々な家庭があることを児童相談所の福祉司・木野愁平(中島裕翔)から聞かされ、迷いつつも、新しい家族を模索していくそれぞれの家族。

 私としては、結衣が麻子を退ける気持ちは、麻子の物言いの悪さから理解はできるけれども、広を3歳から13歳までの10年間、育て上げてくれたのは麻子であるし、広にとっての「ママ」を奪い取るものでもないような気はした。

 産みの親と育ての親。二人が母親でいいんじゃないかって。まあ、当事者としてはやっぱりいろいろ迷うのかもしれないけれど。

 お互いに母として、広とうまくやっていけばいいんじゃないかなと。

 木野が言っていた「3歳までの愛情を受けて育った子供は大丈夫」という言葉。そんなものなのかなー?

 母には、ただ産んだだけじゃなれないよね。そこから先が大事だって思った。


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