| 2014年12月07日(日) |
だから荒野 桐野夏生 |
  桐野夏生 毎日新聞社 2013
STORY: 自己中心的な夫に思いやりのない息子たち…。自分の誕生会を祝ってくれる席でのひどい仕打ちに耐えかね、朋美はそのまま店を出て、当てのない旅へ…。
感想: ないがしろにされる妻であり、二人の息子の母…。身につまされる話…?
最初は朋美に対してかわいそうな気持ちになり、その大胆な行動にぐいぐい引き込まれた。夫のゴルフバッグを売ったりするあたりは、痛快な気持ちになったりもした。
けれど、段々雲行きが怪しくなって…。
置いて行かれた夫の方も、プライドが高く、自分の保身や自分に都合のいいことばかりを考えていて、なんだろうと思って、もっとひどい目に遭えばいいのに…とかも思ってしまったが…。
でも、最初から何となく思ったのは、朋美自身にも問題があったということ。そのような家庭にしてしまったのは、朋美自身でもあるのだから…。
例えば、料理を食べない息子たちに手を焼き、一切料理をするのをやめたというくだり。
お弁当にはご飯とさつま揚げだけとか…。(さつま揚げは子供が好きだったらしい)
諦めて放置するのは、やっぱりちょっとダメだったんじゃないだろうか…。
少しでも工夫したりということがなかった。子供たちは母のそういう姿勢に対して尊敬できなかったのかも?
結局次男の態度を見て、朋美は自分も何かから逃げるだけの人生ではダメなのだ、向き合わなくてはダメなのだと気づくのだが、そうだよね、とちょっと思った。
自分も諦めずに自分の家族と向き合っていかねば…。
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