 
桐野夏生 光文社 2013
STORY: 江東区のタワーマンションに住み、子育てをしている有紗は、同じタワマンの高層階に住むママ友グループに所属。しかし、経済感覚も生活レベルも違うママ友に悩みを打ち明けることもできず、一人で子育てすることに閉塞感を感じていて…。
感想: タワーマンションのことをタワマンと略すらしい。そこで暮らすことが一種のステータスなんだとか…。でも、実際住んでみると、隣近所のこともよくわからないような生活みたいだ。
有紗は過去の出来事を夫に打ち明けなかったことから、夫が家を出ていってしまい、音信不通となっている。その出来事をママ友たちには伝えられず、事実を偽ったままグループにいる。
しかし、自分とタワマンに住んでいるわけではないが、スタイルもいい美雨ママの2人を、ママ友グループは人数合わせぐらいにしか思っていないと美雨ママに伝えられ、気持ちが乱れる。
急速に美雨ママと接近していく有紗だが、美雨ママには重大な秘密があって…。
有紗は見栄でタワマンの賃貸に住んでいるけれど、夫は出ていってしまって、経済的にも苦しい。ほかの者たちはそのことを見抜いているわけではないだろうが、経済的格差があることはわかっているのかな。
私としては、有紗がどうしてここまで見栄っ張りなのかわからないし、自分の身の程にあったところで暮らした方が気持ちも楽なのに…とあまり共感はできないところが多かったかな。
結局、最後は夫とやり直すかも…という感じになっていたけれど、私はこんな身勝手な夫とは一緒にやれるだろうか…と考えてしまった。
また、美雨ママもママ友の夫との不倫…。幸せになれるのか?と思ってしまう。
とにかく経済状態がどうであれ、このママ友グループはみんながみんな見栄っ張り系で、疲れそう。本音も話せないなら、仲良くもなれない感じだ。
最後までこの調子だったけれど、きっとこの人たちはこの先もこういう人生を歩むんだろうな。
先日見た「激流」もそうだったけれど、お受験とかをするお母さん方はこういう人が多いのかね…。
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