| 2007年03月08日(木) |
四度目の氷河期 荻原浩 |
荻原浩 新潮社 2006
STORY: 父親を知らないワタルは、よそ者として疎まれる母と二人暮らし。子供の頃から孤独だったワタルは自分の父はクロマニヨン人だと信じていて・・・。
感想: 荻原浩を久々に読む。やはり面白い。このあとどうなるんだろう?ってついつい読んでしまう。
よそ者であり未婚の母の元で生まれたワタルは、子供の頃から差別を受けて育つ。そんな孤独から自分は特別である、自分の父はクロマニヨン人だったと思い込む。
田舎だから、外見が違ったり、母親の職業や未婚の子ということで、皆から特別な目で見られてしまう。こういうときに田舎の閉塞感って嫌だなーと思う。
そんなワタルと仲良くなった転校生のサチ。父がいるサチだが、酒に酔うと家族に暴力をふるう最低な父。
転校生であり、両親が離婚をすることでサチもまたどちらかというと異端児である。
ワタルが否定され続けた足の速さや芸術のセンスも、見る人が見ればわかってもらえる。でも、色々なことがワタルに立ちふさがっていつも進路を閉ざされてしまう。
それでも生きていくワタルの姿になんか引き込まれてしまったのか。サチとワタルの生き方にがんばれ!と思って、どうなるのか気になってしまう。
かなり面白い作品だった。
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