感想メモ

2006年12月15日(金) 貴婦人Aの蘇生  小川洋子


小川洋子 朝日文庫 2005

STORY:
おじが死に、ロシアの血を引くおばと一緒に、剥製がたくさんある洋館で暮らすことになった私。剥製を求めてやって来た男がおばをロマノフ家の生き残りアナスタシア皇女だと言い出して・・・。

感想:
 本を借りた人から、「何か不思議な話」と言われ、読んでみて、やっぱり「なんか不思議な話」と思った。

 ただただおばとともに暮らした日々のことが綴られているだけなのだが、現れる登場人物が変わっている人ばかり。(もちろんおばも皇女アナスタシアなのかどうなのか、とても謎だらけの人物である)

 恋人のニコ、剥製を求めてやって来たはずがなぜかおばの虜になり、おばのマネージメントを務めるオハラとの日常が淡々と描かれ、風変わりなのに本当にこんな人がいるような気にさせられるから不思議である。

 これはどことなくこの間読んだ『ミーナの行進』に通じる感じがあるなぁと思う。文体なのか、「私」の視点が似ているからなのか・・・。

 とにかくなんだか読み続けてしまう不思議な魅力のある本であった。


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