感想メモ

2006年01月26日(木) ハッピーバースデー  青木和雄・吉富多美


青木和雄・吉富多美 金の星社 2005

STORY:
母に「生むんじゃなかった」と言われてしまったあすかは、声を失う。優等生の兄や担任の先生の支えにより、祖父母の家に預けられることになるが・・・。

感想:
 兄弟の片一方をかわいいと思えない親がいるという。これはそんな話だ。兄は優等生で母や父の期待通りの育ち方をするが、妹は違った。父は単身赴任で、仕事第一、母はそんな父に嫌わないようにと無理をしている。

 妹がおかしいことに気づいた兄の正しい判断により、妹は祖父母のもとへ。祖父母の愛で妹は変わっていくが、母を育てたのも祖父母。

 母には病弱な姉がいて、いつも親の愛は姉に注がれていた。そして、そのことを恨み、周りの環境を恨み、いつも人のせいばかりにして生きてきた。そのことに段々気づき始めた母・・・。

 また教室でのいじめの問題、養護学級の子供たちとの交流などについても描かれている。

 かなりすぐに読めるのは、元々子供向けの本に、大人向けに加筆修正したものだからかもしれない。子供向けだからか、ちょっと単純でこんなにうまくいくのかなと思わないこともないのであるが、やはり多くの人に読んでもらうためにも、こうした平易な文章の方がいいのかもしれない。

 電車の中で読んでいたら、隣の席の人に突然「それ、何というタイトルですか?」と聞かれた。もしかして、中身がよさそうだから読んでみたいと思ったのだろうか? ちょっとびっくりした出来事だった・・・。でも、ぜひ読んでもらいたい1冊ではある。


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