2005年11月17日(木) |
図書館の神様 瀬尾まいこ |
瀬尾まいこ マガジンハウス 2003
STORY: 学生時代バレー部で活躍したものの、後輩を死に追いやったということで部を退部することになった清。学校の非常勤講師として就職し、バレーボールに関わろうと思っていたのに、なぜか部員1名の文芸部の顧問になることになってしまい・・・。
感想: 人を死に追いやったということで、色々なことをあきらめ、投げやりに人生を過ごす主人公が、就職先の高校で文芸部の学生と接するうちに自分を取り戻していくという話。その過程がゆっくりと描かれていてなかなかよい味を出していた。
図らずも人を死に追いやるということは、死んだ人の家族もそうだろうけれど、本人も相当の苦しみなのではないかと思った。時が悲しみを癒してくれるものなのかな。
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