感想メモ

2005年11月18日(金) 天国はまだ遠く  瀬尾まいこ


瀬尾まいこ 新潮社 2004

STORY:
日々の生活に疲れた千鶴は、仕事も辞め、死のうと思い、あてもなく田舎へ向かう。ふらっと訪れた民宿で死のうとして失敗した千鶴は、死ぬ気がなくなり、田舎で民宿の主とともに自給自足の生活をすることになるが・・・。

感想:
 自殺をするほど追い詰められた主人公が、死に切れず、間違って生き延びてしまったとき、死の衝動はすっかり失せてしまっていた。そして、自然の中で「生きていく」ということを取り戻していく過程が、非常によく描かれていた。

 実際のところは、自殺未遂の人は、何度も繰り返す人と二度と死のうと思わないという人に分かれるのかもしれない。主人公は後者で、田舎で何のあてもなく、ただ毎日を過ごしていくうちに段々自分を見つめなおし、このまま田舎にいてもしょうがないという結論に達する。

 生活に疲れたら、こうしてちょっと日常を離れてみると、案外うまくいったりするものなのだろうか・・・とちょっと思った。


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