感想メモ

2005年06月16日(木) 子乞い  森口豁


沖縄 孤島の歳月 森口豁 凱風社 2005

 現在放映中のドラマ『瑠璃の島』の原作本。とはいえ、原作と言うのとはちょっと違うかな。題材にもらったというような感じか。

 ドラマの方が面白いのでこちらの本も読んでみた。内容は過疎にあえぐ離島の現状を訴えるというものである。

 歴史順に描かれていないのでわかりにくいというのが正直な感想。もう少しわかりやすくつながっていた方がよかったような・・・。

 でも、ここに出てくる色々なエピソードが、ドラマでこうアレンジされているんだというようなものは感じることができた。

 現在、郵政民営化が叫ばれている。この本の中でも沖縄が日本に復帰したときに、鳩間島から医者や郵便局が消えた・・・というようなことが書かれていて、やはり民営化みたいなことになると、ますますこうした地域に公共施設がなくなるのかもしれないと思った。

 今も山村留学生を受け入れているこの島は、人口が増えているわけでもないようで、もしかしたらそのうち廃村ということにもなりかねないようだ。テレビの効果で何か変わるだろうか、それともやはり離島の問題がさらに膨らんで、今行っている策が将来的には付け焼刃であったことが証明されるのであろうか・・・。


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