感想メモ

2005年04月06日(水) いま、会いにゆきます  市川拓司


小学館 2003

STORY:
妻を亡くし、一人息子と二人で生活を送る主人公のもとに、死んだはずの妻が生前の言葉通りに戻ってくるが・・・。

感想:
 映画化もされ、ものすごく感動を呼んでいるとか、大人気だとか聞いていたので、とりあえず原作を読んでみたいと思ってようやく読むことができた。感動・・・というものはそんなになかった。泣ける話でもなかったと思う。ただ最後のところで、なるほどー、こういうことだったか・・・という物語のちょっとしたうまさみたいなのは感じることができた。

 しかし、そこまで感動物だろうか? 最近死者がよみがえって一緒に一定期間を過ごしもう一度去っていくみたいな話がかなり多くないか? これもそれと似たようなものといえばそれまでというか。

 この間、子供たちの中には「死者は生き返る」と思っているものがかなりの割合いるという話が新聞に載っていたが、もしかしてこういう本や映画、ドラマなどを読んだり見たりして、現実がよくわからなくなっているのだろうか?とも思う。

 もちろん私もこうしたファンタジーみたいなものが嫌いなわけではないのだが、あまりにも似たような話が多いとちょっとどうなのかと思うのだ。

 私がこの話で知りたいと思ったのは、あまりにも生きにくいハンディを抱えている主人公がどうなっていくのか・・・ということだけだったかもしれない。きっとこんな風になったら生きているのも大変だろう。それでも生きていくんだなーということと、ハンディを抱えていても何とかやれる範囲でやっていくことは可能なのだということ・・・そっちの方に関心がいった。

★映画版はいま、会いにゆきます


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