感想メモ

2005年03月21日(月) 富豪刑事

 2話目から何となく見続けてしまった『富豪刑事』が終わった。原作を読んで思ったけれど、原作の方がよいと思う面もあった。

 ドラマはコミカルなところが面白いといえば面白いし、『スクール・ウォーズ』をパクったりとか、そのノリには脱帽と言わざるを得ないけれど、逆にそれが最後まで続いたのがちょっとつまらなかったような気もする。どうせなら途中からもう少しみんなが美和子に一目を置くとかでもよかったように思うのだけれど。

 ドラマでは、ほとんどすべての事件を美和子が一人で解決に導いているのに、誰もそういうことを認めず、美和子が発言しようとすれば「なに、とぼけたこと言ってるんだよ!」みたいな表情を浮かべる。でも、結局その美和子の意見が通るわけで、それで問題が解決までいくのだから、もう少し美和子にみんなが耳を傾けて一目置いてもいいはずだと思う。

 原作の方では、署員たちもみんな神戸大助に一目を置いていたのでこの辺だけがちょっとなと思ったかもしれない。最初はなめていても、実績を積むにつれみんなの態度が少しずつ変わるとかだったら面白かったのに。

 やっぱり原作にあった4話は完璧な作りだったと思うけれど(ドラマの方ではそれも少しずつアレンジしてあったが)、ドラマオリジナルの作品は少し原作に比べると劣るかなというような気もした。もちろん原作よりもドラマの方がわかりやすい作りになっていて面白かったものもあったけれど。

 ドラマではバカっぽい婦人警官の2人がいつも登場した。この2人、重要な役割を果たすのではあるけれど、いらないような気も。というか、こんな間抜けな人材ばかりの警察でいいのか?と思ってしまった。

 やはりドラマだけの瀬崎については、まあ面白い存在ということで楽しめた。でも、最終話の瀬崎は一体なんだったのだろうというような感じだ。喜久右衛門は見事はまり役だった。

★原作は『富豪刑事』
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