感想メモ

2005年01月19日(水) 僕、はまじ  浜崎憲孝


浜崎憲孝 彩図社 2002

 さくらももこの漫画『ちびまる子ちゃん』に出てくるはまじこと、浜崎さんが書いたエッセイ。

 この本、出版されたということは知っていたが、特に興味はなかったのだ。ただたまたま図書館に行って、「徹子の部屋」で紹介されていた聴覚障害者の方の本を探していたら、同じ伝記のコーナーにひっそりと置かれているのに気づいたのだ。そこでついつい借りてきた。

 私は『ちびまる子ちゃん』は全部漫画は読んだのだが(最近また出ているらしいけど、そちらは読んでない)特にファンでもないと思う。でも、さくらももこの文章はなんだかんだいって読書の骨休め、頭をぽわーんとさせる、軽く読めるという点では結構好きだ。はまじがどういうキャラなのかもあんまりよくわかってないのだが、とりあえず読んでみた。

 かなり平易な文章ですぐに読めるし、気楽に読める。それと多分『ちびまる子ちゃん』が大好きな人には、楽しめるんじゃなかろうか。中でも戸川先生の話はびっくりだ。こんな先生、昔からいたかもしれないなーと思う。そして、今ならこの人は教育委員会に訴えられて…なんて思うのだが…。

 それからはまじの人生もすごいかも。私とさくらももこでは世代的にさくらももこの方が上だと思うのだが、当時は登校拒否というのはあまりいなかったはずで、そういうのをできたという勇気がすごいなーと思ったりした。

 でも、本人も書いているように逃げ回っているようないい加減な人生を送ってきたというのは確かで、どうしてそこでもっとがんばらないかなーというのは、読んでいて結構思うかもしれない。

 まあ、なんにしろ、昔の生活とかが懐かしく思えるような部分もあるし、面白い話が多いので、頭を休めるのに読むのにはかなりよいと思う。


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