感想メモ

2005年01月18日(火) デーヴ(DVD)



 夫とともにホームシアターにて鑑賞。

 アメリカ大統領のそっくりさんが大統領の代役を務めることになる。1回で終わりのはずだったが、大統領が植物状態になってしまい、そのまま代役を続けることになって…というコメディタッチの映画である。

 この映画、とっても面白かった。アメリカの政治を風刺したようなコメディとはいっても、そこまで難しいものではなくて、普通の人が見ても楽しめる範囲。

 大統領役はケヴィン・クライン。この人は一人二役をやっているわけだけれど、ものすごく上手。冷え切った仲のファースト・レディにシガニー・ウィーバー。結構ごっついイメージなんだけど、普通の格好をしたときの彼女はかわいいかもと思った。

 周りの役者で印象に残ったのは、大統領のボディガード役の黒人の人。この人に「僕のために死ねるか?」と最初に聞くのだけれど、ボディガードは何も言わない。でも、最後には…。

 それから、親友役の人。この人は人がいいので、元々派遣会社をやっている主人公にいいように頼りにされていたのだが、大統領になってからも呼びつけられて経理の腕を発揮していた。こうした個人的なアイデアの方が政治家たちのアイデアよりも高い評価を得ることがあるというのが、ちょっと皮肉られていておかしい。

 なんといっても、デーヴの人柄の良さが周りの人を変えていくのがいいと思う。本当に最後にはすがすがしい気分になって見終わることができる。アメリカはアメリカン・ドリームの国だとよく言われる。誰でもが大統領になれる可能性があると。でも、実際に大統領になったときに何をするかは、その人の人柄や手腕にかかっているのだろう。

 それから、この作品は有名な記者や俳優たちがそれぞれ本人役で登場している。私の好きなシュワちゃんも出てきてびっくりした。多分アメリカでコメディーショウとか、テレビのニュースとか政治討論番組を見ている人なら、さらに楽しめるんではなかろうか。

 この作品、日本ではあまりヒットしなかったらしいんだけど、すごく面白いので、お勧めかも…。


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ゆうまま [MAIL]