感想メモ

2004年08月11日(水) MONSTER 全18巻  浦沢直樹


浦沢直樹 小学館 1995〜2002

STORY:
ドイツ・デュセルドルフ、アイスラー病院に勤める天才脳外科医テンマは、ある日頭を撃たれて瀕死の少年ヨハンを救うが、その少年は恐るべき能力を持っていた。成長したヨハンは何人もの人を殺害し、その罪を着せられたテンマは、殺人犯として追われながらヨハンを追いかける。一方ヨハンの双子の兄弟ニナ(アンナ)もまたヨハンを追いかけるが・・・。

感想:
 現在アニメ化されて深夜に放送しているらしい。元々浦沢直樹の漫画は好きで大体のものを読んでいたのだが、この作品も途中まで読んで続きが気になっていた。ただし、複雑なので全部終わってから読もうと思って、そのままになっていた。図書館でも大人気の漫画で、なかなか借りることができなかったが、ようやく読むことができた。

 終わりまで読み、何と言っていいのやらわからない気持ちになった。結局何だったのかの謎も解けていないというか、漫画を読んだだけではわかりにくい感じがしてしまった。そして、最後に載っていた「MONSTER」の謎を解く本というのを思わず買いに走ってしまった。ということで、今、その本を読んでいるわけなのだが・・・。こちらの感想についてはまた後日書こうと思う。

 ドイツが舞台ではあるが、チェコの話も出てくるし、西ドイツ、東ドイツ、旧ソ連などの歴史がわからないとこの話を読んでもスムーズに頭に入ってこないかもしれない。なかなかに複雑で難しい話なのであるが、だからこそはまる人も多いのかもしれない。

 個人的に殺される人が多すぎるのが気になったが、テンマの優しさが伝わるようなエピソードなどはかなり好きだった。愛すべきキャラクターが何人も死んでしまうのがかわいそうでならないのだが。


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