感想メモ

2004年08月02日(月) シェエラザード〜海底に眠る永遠の愛


 NHKのスペシャルドラマ。浅田次郎の原作ということもあって見ることにした。

 かなりの感動作を期待していたのだが、泣けるシーンはそんなになかった。日本の「タイタニック」みたいな宣伝の仕方だったが、結局船が沈没するシーンはほとんどなく、あっけない感じで、そういう意味でかなり違うような気がする。

 現代と戦中とが交錯する作りになっており、それなりに感動できるのではあるが、多分原作をはしょりすぎているのでは?と思われる部分もあった。また船や戦闘機などのCGがものすごくちゃちで本当に絵が動いているなーという感じがしてしまい、そこで乗れない感じがあった。それから画面が異常に明るい感じで、どうも戦中のイメージがしなかった。現代のものを使い、ただ衣装だけを変えているだけなのかなというか、なんとなくそういう戦中っぽい感じが感じられなかったのが残念だった。(お金をかけられなかったのだろうか?)

 この中で目立っていたのはやっぱり軍人役の反町隆史。以前の織田信長の役でも思ったけれど、怒鳴り声がかっこいい! それに比べると小沢征悦はなんとなく暑苦しい感じがしてしまう。髪型が暑苦しいのか? それにしても戦中にこんなふさふさ頭でよかったのだろうか? 時代考証とかももちろん行っているのだろうけれど・・・。それを言ったら長谷川京子のくりくりの頭も戦中によかったのか?と思ったのだが、これは外国にいるからいいんじゃない?と彼があっさりと言ったのでそうなのかと思った・・・。

 ドラマではやはり描ききれなかったのか、それとも原作も同じような感じだったのか? それを確かめるためにも原作の方を読んでみたいと思った作品だった。また実際にあった事件をモチーフにしているとのことで、私はそちらの事件の真相も少し気になっている。前日にNHKでドキュメンタリーがあったらしいのだが、気づかずに終わってしまった。再放送、あるのだろうか?


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ゆうまま [MAIL]