感想メモ

2003年09月09日(火) リトル・バイ・リトル  島本理生

講談社 2003

STORY:
父が異なる妹と母親と3人暮らしのふみ。2人目の養父とはうまく行かず、母が離婚したことにより大学進学を1年あきらめバイトをしながら懸命に生きている。ある日、キックボクサーの周と出会って二人は恋に落ちる。

感想:
 なんかいいなぁ〜っていう感じだろうか。主人公の女の子は18歳くらいの設定。複雑な家庭に育ち、自分の気持ちを人に告げない習慣がついている彼女が、周という男の子と会ったことから少しずつ変わっていく。ピュアっていう感じかな。自分の生い立ちを不幸とか思ってはいなくて、変に卑下することもなく普通に生きている姿勢がなんだかいいなと思った。

 こういう系統の小説は受け付けないことが多いのだけれど、この小説はかなりよかった。多分主人公が変にひねくれたり人生を達観していないからかなと思う。普通に生きている感じ。何がどういいというわけじゃなくて、何となくあとに暖かいものが残った。


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