感想メモ

2003年09月04日(木) 神々のプロムナード  鈴木光司

講談社 2003

STORY:
塾を経営する史郎は、友人松岡が失踪したことを松岡の妻深雪から聞かされる。一児を抱えて大変なことになっている深雪を手助けしながら、史郎は松岡の失踪の手がかりを探し始める。そこには新興宗教の陰が見え隠れして・・・。

感想:
 久しぶりに鈴木光司の小説を読んだ。

 なかなか最初の方は面白かった。しかし、最後の方があっけない感じだった。謎解きの部分は後から書き下ろしたみたいなんだけど、なんだ・・・とちょっと思ってしまったり。でも、スリリングな展開だし、男と女の心の動きとかすごくよく描かれていて、引き込まれる作品だった。

 あとがきにこの作品が完成するまでに8年かかったとあった。ちょうどオウム真理教などの事件が起こってしまい、ストーリー展開も変えざるをえなかったらしい。最後のつじつま合わせの部分につながったのはそういうことだったのかな?などとちょっと思ったりもしたが、それは関係なかったのかな・・・。


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