感想メモ

2003年06月23日(月) 一人で生きる勇気  ドロシー・ギルマン

柳沢由実子訳 集英社 (1978)2003

 「ミセス・ポリファックス(おばちゃま)シリーズ」とか「マダム・カリツカシリーズ」とかを書いているドロシー・ギルマンのエッセイ。

 この本が書かれたのが1978年ということに注目。日本語訳が出版されたのが2003年だから、25年目ということになる。なぜこんなにも出版されなかったものがいまさらなのだろう?と少し思うところがあるが。

 ドロシー・ギルマンは幼い子供二人を抱え離婚し、子供たちが成長したとき、カナダのノヴァスコシアでの一人だけの生活へと飛び込む。そこでの経験などが綴られた本。

 この一人での生活がのちにミセス・ポリファックスやマダム・カリツカを生み出したのだ。この本を読んで、何となくそれがわかったような気がした。

 人生の深遠というか、何か真理みたいなものに気づかせてもらえるのではないかと読んだ本だったが、あまりそういう部分はなかったような気もする。どちらかというと固い文章なので、最近の柔らかエッセイに慣れてしまった私の頭には流し読み的な部分もあったけど、時にはこういう本も悪くはない。


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