2003年04月16日(水) |
淋しい狩人 宮部みゆき |
新潮文庫 1997
STORY: 親友が遺した古本屋を営むイワさんと週末になるとその手伝いに訪れる孫の稔、親友の息子で刑事のカバさんを軸に、本にまつわる様々な事件を描いた作品。
感想: 私はあまり短編集は好きではない。1話読むとそこで余韻があって、次の作品をすぐに読み出すのがつらい感じ。さらに、読み出してもその作品の世界に入れない。入ったと思うと、話が終わりになってしまう・・・ということで、短編集を読むことはマレである。
この作品はどっちかというと短編集に近いのだけれど、登場人物の軸となる人が同じなので、それで読もうと思った。宮部みゆきの話によくある高校生の男の子とおじいさんや刑事とのやり取りが続く話である。
自分としては可もなく不可もなく・・・って感じかな。一番印象に残ったのは「うそつき喇叭(らっぱ)」というお話。児童虐待をめぐる話だけれど、意外な結末にびっくり。こんなことが本当にあったとしたら子供は安心して学校に行けないわ。
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