感想メモ

2003年04月21日(月) 変な人が書いた成功法則  斎藤一人

講談社α文庫 2003

 この本は新聞の広告で知った。それで本屋をぶらついていたら発見して、ちょうど読む本が切れていたのでつい買ってしまった。

 この本を書いた斎藤一人氏は、高額納税者日本ナンバー1になったこともある人。スリムドカンという名前の漢方薬(やせ薬だろう)を発売している人。以前、ニュース番組かなんかで彼の特集を見たことがあったような。かなり昔のような気がするけど。

 この本はある意味ちょっと精神世界っぽいところもあった。特定の宗教ではなく宇宙の法則、神の法則に従って生きるみたいなことが書いてある。一番感銘を受けたのは「困らない」ということ。「あなたは本当に困っているのか?」という問いかけ。確かに私が悩んでいることなんて、本当の話、困ったことになんかなっていることはほとんど一つもなくて、将来的に不安だとかそういう漠然としたもので、将来起こるかどうかもわからないことを心配しても仕方がないことなんだと思う。まあ、みんなそうは思っても心配してしまうのが人なんだろうけど。

 私は今までも色々なこういうことを書いている本を読んで、自分でも実践しようと思ったりするんだけど、なかなか難しい。でも、こういう風に色々な本に書き方とか言い方は違っても似たようなことが書いてあるのは、ある意味真理ではないかなーと思うことも多く、自分の人生にもよいと思ったことは取り入れていくのもよいのかなーと思う。ただし、すべての考えに共感できるわけはない。自分が共感できるところだけ取り入れていけばよいのではないかと思う。

 この本はどっちかというとビジネスで成功したい人向けだったような気もする。私はそっちの方面にはあまり興味がなかったりするのだが、成功ということについて、HPのことを考えてみた。ある意味、多くの人が訪れ、成功しているページの一つにはなっていることだろう。まあ、バレエをやっている人の中ではということであって、一般市民にとってはどうでもいいようなページだとは思うけれど。で、有名になってくると叩かれたりする。実際自分もされているらしい。そういうのを思うと嫌な気分になって、こんな思いをするならやめたろうか・・・と思うこともあったが、この本を読むとそんなの当然のことだし、そういう否のマイナスのパワーも利用して飛翔するのだとあった。

 ここを読んでちょっと思った。今の私は確かにHPにかける時間みたいなものも少なくなり、内容的にも飽和状態に近いような気はしている。(まだまだ実はやりたいと思っているコンテンツもいくつかあるけど、気力が起きてない) 人から色々言われるのが面倒だというのもあって、縮小していこうかと思ったり、色々な気持ちに日々変わっていくけれど、消極的になる必要がどこにあったんだろうかと思ってきた。私は悪いことをしているわけでもなく、ただ自分が思ったことを書いているだけだし、人に迷惑がかかることはなるべくしないようにしているつもりだし・・・。考えてみりゃ、自分がやりたいようにこれからもやればいいんだとは思った。サイトが大きくなるとその影響力は計り知れないものがあって、ある意味慎重にならざるを得ない部分もある。けれど、そういうことばかりやっていると自分がなくなってくるし、やっていてもつまらなくなる。自分が面白いと思うこと、自分が知りたいこと、人がやっていないこと、人の役に立つこと・・・自分がHPを始めたときやりたいと思ったこと・・・すべて人まねじゃなかったと思うし、だからきっとここまで大きくなったんだろうなあ。(実際、他の人がすでにやっていることだと作る気が起きない) 自分が書くのが好きなのは誰にも止められないと思うし、それは決してバレエという面だけではない。今後ももし万が一バレエのサイトをやめたとしても、どこかで細々と書いているような気はしている。(実際他のことで書きたいことはあり、考えていることがあったりする。このサイトと直結させるつもりはないが・・・。まあ誰にも言わないでやるだろうけどね、そのときは。どこにもリンクもしないだろうし、HNだって別のにする)

 なんかまとまりがなくなったけれど、色々と思ったわけだ。ビジネスで成功したい人は読んでみるのも面白いかも。ただ男と女の視点はちょっと違うから、この人の書いていることすべてに共感できるわけもない。でも、この本では、それは当然だし、あなたが成功する法則はあなたにしか書けませんと言っている。押し付けがましいところがない。この人、本当はどういう人なのだろう? ちょっと見てみたいような気もした・・・。


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