初日 最新 目次 HOME


普通の日記

HOME

2006年08月23日(水)
魔の手

バス停を降りた私が自宅に向かって行くと自宅前に私を待ち構える長男の姿。
数分前にも「これから友達のところに行っていいかな」って電話があったんだけど
8時過ぎて中学生がどこに出かけるつもりなのよぉ。
「どこに行くの?」「友達の家で食事」「誰の家?」「電車に乗って・・・」
友人宅での食事に誘われてるならこんな急な呼び出しはあり得ない。
そもそも長男は夏休みの宿題が終わらないから今日からの部活の合宿に行ってないんだもん。
当然ながら即座に却下。
長男はそれが面白くなくて何度も食い下がってきたけれど聞けば聞くほど変な話。
改めて誰とどこで会うのかを確認すると「友達とファミレス」「C高生なんだけど」
自分の通う中学の後輩を介した友達の友達との約束なんだって。
ってそもそもその後輩は合宿参加中なんだし
中学生と知って今からって言っているなら後輩の知人のC高生ってのさえ疑わしい。
今からどう急いでも到着時に9時は回っていそうな駅のファミレスが指定の場所。
長男ったらどうしてそんな無防備な態度なんだろう。
往復の時間を考えたって何か罠が待っているって思わないのかなぁ。
見知らぬ長男に誘いがあること自体普通に考えたらおかしいでしょ。
携帯を通じて何か良からぬお誘いがあったとしか思えない。
当然都条例では11時以降の外出は禁止されてるから数時間後は補導の対象。
これまでネット上の危うさは何度も報道で見たり話して聞かせてたはずなのに
後輩の友人って言葉を信じて出向こうとしてるなんて愚かとしか思えない。
一歩間違えば廃人になっちゃったり補導されたりあるいは何か脅しを掛けられたり。
最悪家族全体に影響が及ぶことまで話して聞かせたら初めて事の重大さに気がついたみたい。
「興味本位で行ってみたかったんだ」「でも誰かに止めてもらいたかった」
かなり凹んだ様子で自ら土下座して謝ってきたけどまさに土壇場の攻防って言うか。
本人の申し出で携帯は解約していいってことになったけどまたしばらく没収だな。
で、携帯を確認したらアドレスに「知らない人」って項目があるんだよねー。
メールの内容は全て本人が削除してたから見ることはできなかったけど
電話とメールの発着履歴の新しいのにはその知らない人項目で見かけた名前があったから
やっぱり今日約束してたのはその人ってことなのかな。
携帯の番号もアドレスも流出しちゃってるってことは解約を考えた方がいいかもしれない。
旦那には気持ちの整理がついたら本人から自己申告するってことになったけど
お米の買出しに同行してくれた旦那には内々報告させてもらったわ。
受験を控えた中3生にこんな心の隙はないんだろうけどまさに危険な年頃だよぉ。
何もないまま未然に防げたからいいけど魔の手が及んでることは痛感してくれたかな。