「ふぐを造ってもらったからこれから届けるねっ」 知人から職場に連絡が入ったけどにわかに信じられなかったんだよねー。 産地じゃスーパーで売られてるって言うけど関東地方でふぐって言ったら基本的には外食物。 自宅で食べるふぐって言ったらあくまでも生じゃなくて一夜干しとか。 ふぐちりとかふぐ刺し用に処理された通販物はあるもののわざわざ買って食べようとは思わなかったし。 でも本日滅茶苦茶有難いお申し出。 って言われた当初はふぐ刺しだけを想像してたんだけど届けられた一式に驚いちゃった。 ホールのケーキを運ぶような縦横十二分な幅の紙袋の中にはさらに風呂敷包み。 丁寧に梱包を解いて行くと1番底になってた桐箱の中にはこれぞふぐ刺しって色合いのお皿。 当然のように綺麗に皮とかワケギとかってふぐ刺し一式が盛り付けられてて。 それだけでも驚いちゃうのに透明容器の中にはふぐちりセット一式。 ふぐはもちろんこのままお鍋に放り込めばいいように豆腐とか白菜とか葛きりとか とにかく至れり尽くせりセットに驚いちゃった。 別の容器にはポン酢も紅葉卸もワケギもいっぱい。 しかももう1つの容器にはふぐのから揚げも用意されてるし。 当初案では職場で少しずつ味わう予定だったけどこれってお持ち帰りの方がいいのかも。 とりあえず一旦冷蔵庫に寝かせて上司の指示を仰いだらラッキーにも私が自宅に持ち帰っていいって。 ってことで我が家の夕飯はふぐ三昧に決定。 いつもながら通勤ラッシュの中央線だから網棚確保は至上命題。 7人がけの真ん中辺りに乗せたんだけど底の木箱が堅物だから吊り革との距離を考えたら精一杯って感じ。 とにかく無事に家にふぐ一式を持って帰宅。 で、頂いたふぐのセットが何人前なのかは定かじゃないけど私達母子が食べて余りあるって感じ。 義母はすでに夕飯を済ませちゃってたからわざわざ声を掛けることはしなかったし。 って旦那も一緒に食卓を囲んでたんだけどなぜだか旦那が食べてたのは冷蔵庫にあったお肉。 子供達が「ふぐって美味しい〜!」って大喜びで食べるのも 万が一「ふぐが食べたい」なんて易々と言われそうな今後を考えたら大きな問題だけど ふぐ予告に耳を貸さないで1人お肉に走っちゃう旦那にも問題がありそうだよねー。 って旦那がほとんど食べなかったおかげで私達母子は十分味わうことができたんだけど。 で、子供達ったらどこで覚えたのかワケギをふぐ刺しに巻いて食べたり一端って感じ。 私と同じで「皮のコリコリ感が美味しいねぇ」って末恐ろしいんですけどぉ。 お店オリジナルのポン酢で味わうお鍋も格別。 子供達ったら2日連続鍋のはずなのにとにかくふぐが気に入ったみたいで食べる食べる。 ふぐ刺しもふぐちりもから揚げも見事なまでに完食となったからふぐ孝行。 それにしても頂き物ながらやっぱり算盤を弾いちゃうよぉ。 その日ふぐやさんで調理された物って考えただけでお安い部類じゃないことは明らか。 って考えると我が家の食生活の源って頂き物?? こうなったらとことん美味しい物に遭遇して欲しいぞぉ。
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