とにかく、それまでパブリック・プレッシャーってのは全くなかったし、 プレッシャーを持たないように気をつけて生きてきたでしょう、 子供の時から学生の時まで。 どこにも所属してなかったし、就職もしなかったし、片足はいつも外に出していて、 いつでもホイッと逃げられる態勢でずっと生きてきたわけです。 それが、なんか両足しばられて社会という容器の中にポンと放り込まれたような感じで。 ごく普通の人が大学を出てサラリーマンになる時は みんなそういう経験をするのかもしれないんだけど、多分、 それがぼくには遅れてやってきたんだと思うんです。
★SELDOM-ILLEGAL 時には、違法/坂本龍一★
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