昨日、実家の犬が亡くなった。 朝、姉から電話が掛かってきて、「こんな時間から借金返済の催促かぁ?」 と思っていた僕の予想を裏切り、犬の突然の死を告げたのだった… 文筆の仕事が辛くて仕方ない上に、またまたこんなに辛い状況が重なるなんて… 人生は単なる辛いことの連続なんだと、相当昔から解っていたつもりだったが… 実際にそういう出来事に直面すると本当に辛いものである。 こみあげてくる侘しさを誤魔化して、何ごともなかったかのように振舞わなければと 自分に言い聞かせる努力をして、この原稿を書き上げなければなるまい… 愛犬の死を無駄にせず、こうやって原稿に盛り込んでみた…しかし犬の死はつらい。
─中略─
そんな現実の中で何を信じればよいのか…それはかつて存在した 「忘れられぬ人々」の顔であろう。
★エーガ界に捧ぐ/中原昌也★
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