フランスでは、ラトゥールは○○(名前聞き取れず)の残酷な現実をも描写する作風と比べて、 幻想的であると言われますが、という話で。
(自分は)ラトゥールの絵の方に現実や死を感じる。 ○○の方は演劇的な視点で日常を捕らえた絵であって、 残酷な描写があったとしても、逆にあまり死を感じることはない。
ラトゥールの絵というのは「ひきこもり」なんです。 ひきこもりというのはずっと現実から逃げたり遠ざかっているわけではない。 一度現実にぶち当たった経験があるから、 人よりも敏感に現実を感じてしまうから、ひきこもる。 ひきこもった状態でずっと現実を観察している。 私にはこちらの方がより現実的な絵だと思うし、死を感じる。
★新日曜美術館 ジョルシュ・ド・ラ・トゥール展/藤原新也★
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