○プラシーヴォ○
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携帯が鳴っている
そうだ、ここはハム男の部屋で あれは、目覚ましとしてセットしておいた 携帯のアラームだ…
ハム男を起こさないように手早く支度する そして、いつものように 寝ているハム男にキスをして出社しようとした
したんだけれども
結局、昨日は喧嘩しっぱなしで、ぐずぐずと寝てしまったので 私の心はモヤモヤまみれだった
ハム男の怖い顔 怖い声
サッカーと私どちらを選ぶ? だなんて 比べようもない質問をしたとしても
サッカー
と即答されるかもしれないと 知ってしまった昨日の喧嘩
思ってたより 軽かった私の必要性
目の前で寝息をたてているハム男が まったくの他人に見える朝
キスする気にはなれず コートをはおって、マフラーを巻きながら外へ出る
こんなに悲しい思いで ハム男の家を出るのは 初めてのことだった
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