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■ 所詮は、おんな
彼女は「犬」である〜4〜
いはらが妻とわたしとの共通点をあげたりすると、奴隷の分際で何をかいはんや、ではあるのだが、にんまりとしてしまう。
「K」とわたしもよく似ていると、いはらはいった。
ふうん。 そうなのか。
なんというか、あまりいい気分ではなかった。
いはらとわたしは前世の兄妹で、お互い今世では「ひとりっ子」なのだが、「K」もまた兄弟姉妹がいないひとりっ子だと聞いた時にはちょっと悔やしかった。
「おいおい。お前まで、なんでだよ」と、実は思っていたのである。
このことは今まで彼女には一切言わないで黙っていた。
「りりさんが、ご気分を害してはおられないかと、気がかりです」と気遣ってくれたメールの返信にも「全然、だいじょうぶですから、どうぞこの関係を楽しんでくださいな」と打ったはずだ。
女なんて、こんなもんかもしれん。
2002年09月29日(日)
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