2012年の立春の日に。
今 ここ



 2102日前。

昨夜は風が強かった。
しばらく迷っていた場所からなんとか抜け出た。
今あるものを大切にしよう。
儚い場所で迷うのは卒業と決めた。
儚い場所ではあったけれど、たくさんの想い出が
詰まっている。
なんども抜け出そうとして、抜けきれず
舞い戻ってきたわたしを、暖かく迎えてくれた、
そんな気持ちになったこともあったけれど、
もう、わたしは迷っていてはだめなのだと
誰かが背中を押してくれたようです。
今は、少しリハビリ中。
もう揺れないと決めたけれど
長い時間の癖が、なんとかわたしを取り戻そうと
あの手この手でやってくる。

昨夜は強い風の中、まぁるくなって眠りました。

自分で自分を抱きしめて。
胎児になったつもりで。

決めていても、揺り返す気持ちが
わたしを寂しくさせ、心細くさせ、
小さな手を握り締めて眠りました。

泣いたっていいんだよ。

そんな言葉を握り締めて、
夜だけは、幼い子どもになって眠りましょう。
もう少し、もう少し、
明けない夜はないから。
夜が明けるまでまぁるくなって。

今日は五月晴れの空。
弱い私をたっぷり感じながら、
大丈夫だと、声かけて仕事します。

「さよなら」をありがとう。
やっぱり寂しいけれど、
今は頑張ってみます。
「さよなら」と返せなくてごめんなさい。


2006年05月03日(水)
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