2009年01月03日(土) |
偽メール事件 の 永田 元議員 が自殺 |
「 成功者になろうと思うな。 それよりむしろ、価値のある人間を目指せ 」
アルバート・アインシュタイン ( アメリカの物理学者 )
Try not to become a man of success, but rather try to become a man of value.
Albert Einstein
自分は誰かのために、一体、何ができるのだろうか。
そうした考えの無い人が成功を目指しても、利己的な野心に終わりやすい。
2006年2月、世間を騒がせた 「 偽メール事件 」 で議員辞職した 永田 寿康 元民主党衆院議員 が、北九州市のマンションから飛び降りて自殺した。
当時、彼は衆院予算委員会で、「 ライブドア社長が、自民党幹部の家族への送金を指示した 」 とする電子メールを取り上げたが、後に偽造と判明。
2ヵ月後、責任を取る形で議員辞職したが、残念だったのは、彼のせいで、民主党への抗議が殺到し、前原 誠司 氏 が代表の座を追われたことだ。
私は民主党を支持していないが、唯一、民主党の中で 「 マトモ 」 と思える 前原 氏 が代表を降りたのは、国政全体の損失といって過言でない。
民主党としても、功名心に囚われた無能な議員の “ ガセネタ ” を鵜呑みにした代償は 「高くつく 」 ことを学んだようで、その後は慎重になってきた。
昨年の7月にも 永田 元議員 は、別件の 「 名誉毀損罪 」 で千葉簡裁から罰金30万円の略式命令を受けている。
東大卒で大蔵省に入省した秀才だが、野心家のせいか、虚言癖の数々は功を焦る性格が色濃く現れたものと推察される。
最近は、精神疾患で入院しており、昨年11月中旬にも、療養中の福岡県宗像市の保養施設を抜け出し、手首を切って自殺を図っていたという。
自殺する理由は人それぞれだが、その90%以上は、自殺を図った時点で何らかの精神異常が認められるわけで、周囲も警戒はしていたはずだ。
正月早々、身内を不幸に巻き込むような人間に、もともと国政が務まるわけなどなく、議員を辞めたのも、精神を病んだのも 「 自業自得 」 である。
出世欲を満たすため、事実を捻じ曲げても 「 目立ちたい 」 と考える利己的な御仁は、うつ病など、精神疾患になりやすいタイプでもある。
それに比べて、たとえ地味な作業でも、誠実に 「 誰かの役に立ちたい 」 と考え、価値ある存在でいようとする人は、気持ちにゆとりがあるものだ。
アインシュタイン が冒頭の名言を遺したのは、物理学者として成功を遂げた反面、自らの研究の成果が 「 核開発 」 に繋がった所為かもしれない。
賞賛され、富を得ても、その成功が 「 誰にも有り難がられない 」 ようなものでは虚しいし、ましてや、誰かに迷惑や、危害を及ぼすなら考え物だ。
成功を目指す前に、自分が 「 価値ある人間 」 になれる努力をすることで、自然と成功を手に入れた人こそ、生き甲斐のある人生は訪れるだろう。
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