2009年01月04日(日) |
政治が悪い、アメリカが悪い、自分はどうなんだ? |
「 私たちが内面で成し遂げることが、外の現実を変えていく 」
プルタルコス ( ギリシャの著述家 )
What we achieve inwardly will change outer reality.
Plutarchus
政局は混迷を極め、経済もサブプライムローンの余波で見通しが暗い。
当然、「 政治家が悪い 」、「 アメリカが悪い 」 と愚痴る人が増えている。
ブログ には、一般の人を 「 評論家気分 」 にさせる効力があって、それは、たとえば カラオケ が 愛好家 を 「 歌手気分 」 にさせるのと似ている。
いわゆる 「 バーチャルリアリティ : Virtual Reality 」 の世界で、日本語では仮想現実、人工現実感、疑似体験などと訳される類のものだ。
カラオケ の場合は、唄い終わるとすぐに現実の世界へ引き戻され、たとえどんな曲を唄ったとしても、その後の生き様に反映されるものではない。
ブログ は カラオケ と違って、リズム や メロディ などの制約が少ないため、作者の人柄や個性が色濃く現れ、文字にすることで、本人も再認識する。
この日記も、そろそろ8年目に入るが、書けば書くほど自分の嫌な部分と、納得できる部分が交錯し、そこには 「 現実の自分 」 が垣間見える。
時事問題を書く場合、ある程度、既成記事を引用せざるを得ないのだが、私としては、できるだけ 「 自分の言葉 」 で感想を伝えたいと思っている。
自分の言葉というからには、単なる一般論、常識論ではなく、自分のできること、自分ならこうする、自分はこう思うという意見を、書くことになる。
もしも、「 自分にはできないが、他人はこうするべきだ 」 といった無責任な文章を書き連ねたら、単なる “ アマチュア評論家 ” になってしまう。
実際、本業の一部では 「 それに近い仕事 」 もしているが、お金にならない趣味の日記にまで、そんな作業をするつもりはないし、する必要も無い。
だから、「 政治家が悪い 」、「 アメリカが悪い 」 ばかりで、ご自分の意志としての 「 自分はこうする 」 が見えない ブログ を書く人の気が知れない。
とても大雑把な意見だが、冒頭の名言が示す通り、すべての人々が内面を磨き、外界に働きかければ、どんなことでも実現できるように思う。
評論家気分の アマチュア が プロ を真似て、「 政治家が悪い 」、「 アメリカが悪い 」 と雄叫びを上げても、一体、それが何になるというのか。
そんな暇があったら、現実世界で自分の仕事に充て、一時間でも多く働き、しっかり稼いで納税するほうが、国政にも、景気にも プラス であろう。
自分の仕事に情熱を持てない正社員が、「 企業の派遣切りには反対! 」 などと鼻息を荒くするのも、政府の雇用対策を批判するのも、変な話だ。
自分の内面 ( 頭脳、精神力、胆力など ) を放置しておいて、外の現実が自然に変わることをいくら願っても、実現性は無いと知るべきである。
そこまで偉そうに言ったら 「 お前は成功しているのか 」 と問われそうだが、正直、赤字ではないけれど、ここ数ヶ月は大苦戦している。
これだけ円高が進むと、クライアントの企業も打撃を受けているし、株価の暴落とドル安で、自分の含み資産も、目が当てられない状況だ。
ただし、それを 「 政治 」 や 「 アメリカ 」 のせいにする気などなく、自分の責任と、創意工夫、努力によって、必ずや挽回するつもりでいる。
実は、去年の クリスマス に 「 ある人 」 と重大な約束をしたので、政治家が悪かろうが、アメリカが悪かろうが、頑張らざるを得ないのである。
儲からなくても “ 約束 ” は守る気でいるが、ここは、負けず嫌いな性格を活かして、プレッシャー を バネ に、実り多い一年にしたいと思う。
|