Tonight 今夜の気分
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2008年11月02日(日) 刷り込まれた 「 侵略戦争史観 」



「 新聞の中で、唯一、信頼に足る真実を含む箇所が、広告である 」

           トーマス・ジェファーソン ( アメリカ合衆国第3代大統領 )

Advertisements contain the only truths to be relied on in a newspaper.

                               Thomas Jefferson



正しい歴史を語っても、マスコミ は一笑に付し、真剣に検証しない。

そんな風潮に業を煮やし、自ら “ 語り部 ( かたりべ ) ” になる人がいる。


防衛省は3日、侵略戦争を正当化する論文を発表したことで航空幕僚長を更迭された 田母神 俊雄 空将 を、同日付で定年退職にした。

田母神 空将 は、懲戒処分を検討する手続きに応じない意向を示しており、同省は 「 空将の地位にとどめるのは妥当ではない 」 として、退職させた。

退職後の記者会見でも 田母神 氏 は、「 日本は、侵略国家ではない 」 と持論を繰り返し、解任になったことは “ 断腸の思い ” だと語っている。

戦時中、日本の侵略や植民地支配に遭い、それにより重大な被害を被ったと主張する国々が、この問題に対して強く抗議する姿勢は理解できる。

ところが、日本の マスコミ や、そこに登壇する歴史学者までもが、こぞって西欧の歴史観で、この問題を断罪する状況は、いささか異様に感じる。


近世以降、白色人種の国に屈服せず、唯一、刃向かった有色人種の国が日本であり、彼らは 「 そんなことが二度とないように 」 日本を改造した。

占領統治の期間に、戦勝国が意図した日本の改造、解体の基本路線は、個々の日本人から 「 国家 」 の概念を取り払うことだった。

その結果、大方の日本人は、個人の利益や、自分が所属する企業、集団の利害には敏感でも、国の利益など考えないことが “ 普通 ” になった。

過去の戦争についても、悪いのは 「 ( いまはなき ) 国家 」 であって、それは既に消滅したものであるという認識を、戦後の日本人に植え付けた。

戦勝国による歴史の改ざんは、左翼の総本山である 「 日教組 」 を通じて国民に広められ、以降、歪められた歴史を信じる人たちが増えていった。


歪んだ歴史を押し付けられ、中韓の非難に応じては 「 侵略戦争でした 」 と頭を下げねばならない理由を、“ 戦争に負けたから ” だと語る人もいる。

だが、同じ敗戦国でも、ドイツ や イタリア では、戦争に関する自分たちの過ちと、不可抗力的な要素とを、正確に伝えられ、学べる環境にある。

その違いには、真実の歴史から目を背けて、「 国家 」 なんて面倒な概念に縛られない気楽さを選んだ 「 戦後日本人の怠慢 」 が背景として存在する。

国家の利益を念頭に置き、それを行動規範にするよりも、己の私利私欲を追及しながら生きるほうが、はるかに気楽で、負担が少ない。

結果、地図の上に日本という国はあるが、一般大衆から政治家まで、国民の頭や心の中から、日本という 「 国家 」 は消滅してしまったのである。


最近になって、中山 前厚労相 や 橋下 大阪府知事 が 「 日教組 」 に対する非難をしたり、いわゆる “ 問題発言 ” が続発している。

職を賭してまでも、日本という 「 国家 」 の行く末を憂い、持論を主張する人が増えてきたのは、社会が乱れ、無秩序化してきたことによるだろう。

無気力な若者が増え、身勝手な自殺や犯罪が横行し、自分の責任は棚に上げて 「 国が悪い、政治が悪い 」 と、なんでも他人のせいにする。

この無残な状況こそが、終戦後、戦勝国が望んだ日本の思想改造であり、それに手を貸し続けてきたのが 「 日教組 」 と、「 マスコミ 」 である。

私自身に戦争体験はないが、周囲に、戦地へ赴いた 「 歴史の生き証人 」 が数多く生存しており、真実の多くが隠蔽されていることは間違いない。






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