2008年10月25日(土) |
結婚式場に放火した 「 新郎 」 |
「 結婚行進曲を聞くと、兵士が戦場へ赴くとき、流れる音楽を思い出す 」
ハインリッヒ・ハイネ ( ドイツの詩人、作家 )
The Wedding March always reminds me of the music played when soldiers go into battle.
Heinrich Heine
結婚を、人生の 「 墓場 」 という人もいれば、「 戦場 」 と呼ぶ人もいる。
この例でいうと、学生結婚は 「 学徒動員 」 か。
自分自身の結婚式を予定していた ホテル に放火したとして、山梨県警は、会社員 河田 達彦 容疑者 ( 39 ) を逮捕した。
式当日の未明、河田 容疑者 は ホテル の床に灯油のようなものを撒いて火をつけ、壁や床など、計 約 8平方メートル を焼いたという。
県警では、詳しい動機について調べているが、河田 容疑者 は 「 どうしても結婚できない事情があって火をつけた 」 と、容疑を認めている。
火は スプリンクラー で消し止められたが、ほぼ満室の 約 350人 が宿泊しており、うち 約 150人 が一時避難する騒ぎとなった。
けが人はなかったが、同日は 「 大安 」 だったので、他に 8組 の結婚式が予定されており、ホテル関係者、利用客は、多大な迷惑を被った。
なかなかの 「 珍事件 」 であるが、親類、縁者にとっては笑い事で済まず、特に “ 新婦 ” になる予定だった女性は、気の毒としか言いようがない。
容疑者 の語る 「 どうしても結婚できない事情 」 が何なのかも気になるが、結婚式の当日に至ったら、たとえ嫌でも 「 覚悟を決めるべき 」 だろう。
ハイネ が言うように 「 結婚は戦場 」 であるなら、さしずめ “ 敵前逃亡 ” ということで、新郎は軍法会議の後、「 銃殺 」 されても文句は言えまい。
私も、結婚に関しては 「 往生際が悪い 」 ほうだが、“ 召集令状 ” が来る寸前で講和条約を交わし、なんとか “ 終戦 ” に辿り着いている。
もちろん、「 そのとき 」 が来れば、たとえ “ 玉砕覚悟 ” でも、潔く “ 出兵 ” するし、火を点けるのは 「 新婦の ハート 」 だけである。
こんな事件が起きる背景に、日本人男性の 「 軟弱化 」 があり、嫌なこと、苦手なこと、辛いことから 「 逃げる傾向 」 が進んでいると考えられる。
かつて 安倍 総理 は、しきりに 「 再チャレンジ 」 という言葉を多用したが、無責任に 「 なんでも リセット すれば済む 」 と解釈する馬鹿も増えた。
自殺したり、放火したりして、人生とか、結婚とか、すべて 「 なかったこと 」 にすればよいと考える連中が、とにかく後を絶たない。
日本の場合、その 「 無責任な軟弱者 」 は圧倒的に男性が多く、ここ数年、タフ な韓国人俳優を好む日本人女性が増えたのも、無関係ではない。
先日、大阪駅前で起きた 「 ひき逃げ事件 」 の犯人も逃走中だが、自分の責任から逃げないことこそが、本来、「 男の値打ち 」 なのである。
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