2008年09月19日(金) |
イチロー が 107年ぶりの大記録達成! |
「 全部でなくてもいいから、きみのスピードが欲しいよ 」
マーク・マグワイヤ ( メジャーリーグ・プレイヤー )
I wish I had some of your speed.
Mark McGwire
イチロー が、107年ぶり、史上二人目の大記録を打ち立てた。
ウイリー・キーラー に並ぶ 「 8年連続の200本安打 」 達成だ。
冒頭の マグワイヤ による台詞は、シーズン 70本塁打という記録をたてた彼が、イチロー と会ったときに放ったものである。
それに対し イチロー は、「 I wish I had some of your upper-body strengyh ( 全部でなくてもいいから、きみの上半身のパワーが欲しい ) 」 と返した。
タイプ は異なるが、互いに頂点を極めた者同士の会話は、短いけれども、それぞれに認め合い、称え合う 「 深さ 」 を感じさせるものである。
今年は、エンゼルス の 「 K・ロッド 」 こと フランシスコ・ロドリゲス投手が、史上初のシーズン 58セーブ を挙げるなど、記録が目白押しだ。
その中でも、特に イチロー の偉業は全米中を興奮させており、彼自身の活躍を通じて、大リーグ全体に与えた功績は、また、その価値を高めた。
記録には、1試合で達成できるもの、1年で達成できるもの、何年も継続しないと達成できないものがあり、今回、イチロー の記録は後者にあたる。
それには、長年に亘る健康管理や、精神面の維持など、グラウンド の外で努力すべき作業も不可欠なわけだから、当然、難易度は高くなる。
以前、日米の 「 ファン気質の違い 」 について、イチロー は 「 Here they sheer for both teams, not just the home team. I like that 」 と語った。
訳すと、「 こちらでは、ファンはホームチームだけでなく、ビジターチームにも応援する。 私は、そこが気に入っている 」 というところか。
敵味方を超え、すべての野球を愛する人々から賞賛される彼が、また新たな記録を目指して精進することに、一人のファンとして、私も期待している。
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