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2007年05月01日(火) 子供に希望を抱かせる方法



「 子供というのは、あなたが子供の何を信じてあげるかによって

  育つものなのです 」

      レディ・バード・ジョンソン ( アメリカ合衆国第36代大統領の妻 )

Children are apt to to live up to what you believe of them.

                             Lady Bird Johnson



言葉の主は、第36代大統領 リンドン・B・ジョンソン の奥様である。

首都美化プロジェクトを発足し、ワシントンD.C.の環境改善に努めた。


大人が子供を語るとき、年輩者が若者を語るとき、どうも否定的な意見が多いような気がするのは、私だけだろうか。

ゆとり教育で子供の学力が低下しているとか、犯罪が低年齢化しているとか、ニートや引きこもりが増えてけしからんとか、あまり良い話がない。

たしかに日本の将来の為、子供たちにしっかり勉強してほしいし、ちゃんと働いて納税してほしいし、立派に成長してもらいたいとは思う。

しかし問題の多くは、子供たち自身ではなくて、親や教育現場など、子供を育てる環境のほうにあって、子供そのものではないようである。

つまり、大人がだらしないからツマラナイ子供が増えるわけで、良い子供を育てたければ、大人が変わらないとどうしようもない。


最近は、インターネットカフェに寝泊りする 「 ネットカフェ難民 」 と呼ばれる若者が増えていて、ちょっとした社会問題になりつつある。

なぜ 「 なりつつある 」 のかというと、現時点で、そこに寝泊りすること自体には何の問題もないのだけれど、彼らの将来に不安があるからだ。

家賃が払えないので住居はなく、流浪生活のため、人によっては身の回りの荷物も、銀行口座も、着替えも、携帯電話も持っていない。

彼らの生活手段は、無料で登録できるメールアドレスに送られてくる日々のアルバイト情報を頼りに、日払いの日当を稼ぐことが中心となる。

いわゆる 「 その日暮らし 」 だが、そこそこの大学を出て前科もなく、身体が不自由でもないのに、なぜ、そのような生き方を選ぶのだろうか。


社会制度的に問題があるとすれば、それは正社員の雇用が減り、派遣や、アルバイトの比率が増えている 「 雇用行政のありかた 」 に根が深い。

ただ、それよりも大きいのは、「 会社なんかツマラナイ 」 とか、仕事が嫌で仕方がないなどと、恥ずかしげもなく口にする大人の存在だ。

昔とは違い、やる気が失せたら精神科か心療内科に行けば精神科医が、ロクに診察もせず、安直に 「 はい、鬱病です 」 と認定してくれる。

鬱病になった人すべてを責める気はなく、黙って治療に専念して再起を目指す人は、社会全体が応援する仕組みも必要だと思う。

しかしながら、なかには都合の良いとき ( 会社を休みたいときなど ) には病人だと主張し、会社や仕事への批判は元気に語る御仁もいる。


父親が、「 気分が鬱なので会社に行きません 」 と仕事を休んで、ブログを書いたり、どっぷりネットに浸っている姿を子供が見て育つ。

そんな環境で、いくら立派な大学へ行かせても、お上品な習い事をさせても、子供が将来に希望を持つはずがない。

昔の男は、たとえ辛いことがあっても、仕事が嫌だとか、上司が嫌いだとか、公言することをはばかる 「 恥 」 を知っていた。

子供はそれを 「 美学 」 だと悟り、また、苦難の先には成果もあることを、父親の背中をみて学び、自分もそれを超えようと努力したのである。

仮に、自分の父親は立派でも、現代は 「 ダメな大人が発信するマイナスの情報 」 が氾濫し過ぎていて、子供や若者は希望を失いつつある。


子供に希望を抱かせるのには、親が自分の仕事に誇りを持ち、やりがいを感じながら楽しく取り組んでいる姿勢をみせることが一番である。

技術職ならば、そういう先人に弟子入りさせるのも一つの方法だし、雑音の入らない海外で留学させるのも、ネガティブ発想を抑止するのに効果的だ。

また、たとえ 「 そんな仕事で大丈夫? 」 と懸念しても、子供が本当に就きたい仕事を尊重して、その将来を信じてやることも大事である。

無理やりに就かせた仕事と違って、自分で選んだ仕事なら、たとえ失敗しても立ち直れるはずで、経験上、そういう例を何度もみている。

親という漢字を分解すると、「 “ 木 ”の上に “ 立 ” って “ 見 ” る 」 という文字になっている通り、信じて眺めることが最善なように思う。






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