Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2007年04月20日(金) 平成19年度の新入社員



「 この人にはこれだけしか能力がないなどと決めつけていては、

  能力を引き出せません 」

                          井深 大 ( ソニー の創業者 )

If you label a person as having only so much abillity,
you will never bring out his true potential.

                                  Masaru Ibuka



人間は忘れっぽい生き物で、子供の頃や、若い時の記憶が曖昧になる。

子供や若い人と打ち解けられない原因は、たぶんそこにあるのだろう。


(財)社会経済生産性本部という機関が、昭和48年以降、34年間もずっと 「 入社年度別新入社員のタイプ 」 なるものを発表し続けている。

それによると、今年の新入社員のタイプは 「 デイトレーダー型 」 だそうで、細かい損得勘定で銘柄 ( 会社 ) の物色を継続する傾向にあるという。

景気の回復で久々の大量採用となり、売り手市場だっただけに、早期転職が予想され、おそらく 「 安定株主 」 にはなりにくいだろうという根拠だ。

常に、良い待遇、良い仕事を求め 「 銘柄の乗り換え ( 転職 ) 」 を目論む意識は、個人投資家の活動に近いという見方である。

ネットを駆使した横のつながりで情報交換が活発だが、情報に踊らされない慎重さも必要だと、発信者は分析し、警告を促している。


ちなみに、昨年 ( 平成18年度 ) の新入社員は 「 ブログ型 」 で、繊細な感受性に優れるが、パソコンに語るだけに止まる傾向があるという。

17年度は 「 発光ダイオード型 」 で、電流を通す ( ちゃんと指導する ) と光る ( いい仕事をする ) が、決して熱くならないとのこと。

16年度は 「 ネットオークション型 」 で、ブランド名やらアピールに釣られて高値で落札したものの、アテが外れることもあるとの分析だ。

15年度は 「 カメラ付き携帯型 」 で、瞬時に情報を取り込んで発信をする処理能力はあるが、なかなか経験や知識が蓄積されにくいとしている。

14年度は 「 抱き枕型 」 で、クッション性があり等身大に近いけれど、上司が気ままに扱うと、床に落ちたり ( 早期退職 )、変形しやすいのだという。


なるほどと思う点もあって面白いのだが、「 その年に流行したモノの名前を借りて、“ 近頃の若い奴は ” となじっている 」 だけのようにも感じられる。

たしかに、時代の変遷から、企業側がかつてのような 「 企業戦士 」 を育てようと待ち構えていても、その期待を裏切られることが多くはなっている。

しかし、いつの時代にも、コツコツと努力する者もいれば、すぐに怠ける者、プレッシャーに負けて挫折する者など、人それぞれに歩みは異なる。

大事なことは、新入社員をタイプ別に分類することではなく、彼らを一人前に育てる 「 企業側の努力 」 であり、その姿勢が彼らの明暗を分ける。

目の前の仕事にじっくり取り組み、技術を培い、我慢強く情熱を維持させる環境づくりが、未来ある若者を預かる企業の使命といえるだろう。


一口に人材 ( ジンザイ ) といっても、「 人財 ( 企業の財産 ) 」 もいれば、「 人在 ( ただ居るだけの人 ) 」 も、「 人罪 ( マイナスの人 ) 」 もいる。

困るのは、会社のお荷物になっているのに本人のプライドだけ高く、会社や世の中に対する愚痴と批判ばかりを繰り返す人たちだ。

ネットの世界にも多いが、こういう人たちの言動は新戦力の弊害であって、不安を抱える新人を取り込み、希望や情熱を奪い去る危険がある。

立場の弱い者同士、それで友達になれるならまだしも、実際には、彼らこそ若者を理解できない 「 時代遅れ 」 であって、結局は新人を潰してしまう。

毎年の新入社員と、その年の流行や新製品との共通点は、「 時代遅れの中高年には使いこなせない 」 という側面なのかもしれない。






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