Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2007年03月12日(月) お金ではなく本能に従う生き方



「 なぜなら、そこにあるからだ 」

                   ジョージ・L・マロリー ( イギリスの登山家 )

Because it is there.

                               George L.Mallory



新聞記者から、「 なぜエベレストに登るのか 」 と尋ねられたときの答だ。

わずか4語だが、20世紀において最も広く知られた名言の一つである。


しばらく日記が滞っていたのは、中国への出張が長引いたのと、帰国後は溜まっている用事に追われたり、その他色々な事情による。

また近日中に、中国とベトナムと香港とアメリカに行かなきゃならないので、おそらく今後の更新も滞りぎみになるだろう。

最近、自分の仕事が 「 何屋さん 」 なのかよく判らなかったり、本業以外での収入が増えたりしているが、こういうときは気をつけなければならない。

本来、プロの仕事というのは 「 他人に負けない分野 」 に徹するのが原則で、中途半端に何にでも手を出すと失敗しやすいものだ。

儲かるからといって、あれもこれも首を突っ込むと、思わぬ失敗を招く危険もあるし、なにより、仕事以外の愉しみに使う大事な時間を失ってしまう。


一時的な浮き沈みはあっても、数年前から始めた外貨預金は予想以上に順調で、日本のアホ銀行に預けてないで本当に良かったと思う。

日銀の福井総裁自身が 「 日本人はもっと個人投資をすべきだ 」 と語っているぐらいなので、日本の銀行がいかに信用できないかは明白である。

かといって、彼が 「 最も日本経済に影響を与える身 」 でありながら、悪名高い村上ファンドを利用して私服を肥やしたことは問題だと思うが。

その問題も、マスコミが騒がなくなった途端に誰も追及しなくなるあたりは、いかにも日本的であって、ノンビリした平和ボケの象徴である。

お金に汚い、ずるい連中たちも、自分の懐から盗んだ実感がないかぎり、時間と共に免罪されていくのが、よくも悪くもこの国の実態なのだろう。


銀行に預ける代わりに、海外の不動産に投資したり、株を買ったり、為替が上がりそうな通貨に換えたり、金利の高い国で預金したりする。

そういった動作を 「 マネーゲーム 」 などと呼ぶ人も多いが、実際のお金を動かしているし、テレビゲームと違って失敗した場合にリセットはできない。

だから怖さもあるし、こつこつと働いて稼いだお金が秒殺で消滅した場合の “ やりきれなさ ” はダメージも大きいが、その分、儲けも大きいのである。

大事なのは 「 資金に対する程度問題 ( バランス ) 」 と 「 情報の豊富さ 」 で、その違いが明暗を分けているケースが全体の大部分を占めている。

これは経験よりも、「 お金のセンス 」 というか 「 お金への臭覚 」 みたいな感性の有無が大きいようで、なかなか他人に伝授できるものではない。


個人投資を、いわゆる一攫千金の手段として認識する方も多いが、それは “ やりかた ” であって、銀行預金に毛の生えた程度の堅実なものもある。

また、投資による配当益をアテにして生活する人と、あくまでも副産物程度にしか期待せず、本業を熱心に取り組む人にも大きな違いがあるだろう。

私の場合は、本業で 「 採算を気にせず、好きなことをやりたい 」 ために、本業の収支がトントンでも、常に資金が利益を産む投資を活用している。

最近の帳面を眺めると、「 本業で苦労しているのが馬鹿馬鹿しい 」 ほどに利鞘を稼いでいるときもあるが、それで本業を止めようなどとは思わない。

お金は、あくまでも手段であって、人生の最大目標ではないし、だからこそ、お金のことぐらいで目標を誤らないように、余裕を保持していたいと思う。


マロリーがエベレストをみて、「 そこにあるから 」 という理由だけで登りたくなったように、仕事も人生も、直感的な本能に従うことが自然だろう。

逆にいうと、仕事や人生につまづく人たちは、自分の意志や直感に従わず、不自然なしがらみとか、自尊心などに振り回されていることが多い。

なぜ、自分らしい生き方ができないかというと、そこでお金を理由に挙げる人が多く、「 お金に不自由しないこと 」 が最大の課題だと答える。

しかしながら、そういった人たちがお金を得たところで、今度はお金を気にせず自分らしい生き方をするかというと、実際にはそうでない。

お金を最重要課題と思い込み、執着している時点で、自分らしい生き方をすることなど放棄しているわけで、永遠に呪縛から解放されないのである。


お金のことばかり気にしている人も、まったく無頓着な人も、仕事だけの人も、遊んでばかりの人も、愉快な友人ではなく、本人もハッピーでない。

大事なことは 「 バランス 」 と 「 目的意識 」 であって、そこに自分らしさを追及し続ける人だけが、仕事面でも人格面でも成果を収めている。

ほとんどの人が、新入社員の頃にはバランスよく自分らしい仕事を目指していたはずなのに、いつしか手段と目的を見失い、バラバラになっていく。

それを防ぐためにも、自分のやりたい仕事をやりたいスタイルでこなして、お金の心配は別の手法で蓄財することが理想的であろう。

本来なら、そういった個人の経済顧問役を銀行が担うべきところなのだが、日本の銀行に資質のある人材は皆無で、それが残念なところだ。






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