| 2007年02月13日(火) |
不本意だが、やむを得ない六カ国会議の結果 |
「 成功とは失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である 」
ウィンストン・チャーチル ( イギリスの首相 )
Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.
Winston Churchill
羨望の強い人は、「 成功した人 」 に対し、楽をしているように感じやすい。
誰にでも、ほぼ平等に好機や不運が訪れるものとは、信じていないようだ。
北朝鮮を巡る六カ国会議は、結果だけをみると日本の国益にプラスだとは言い難く、はっきり言って北朝鮮の 「 ゴネ得 」 に終わる形となった。
少し前までには存在すらしなかった核の脅威を抑えるため、やむなく支援を受諾することになったのは、不快の極みとしか言いようがない。
日本政府が誇りをかけて 「 拉致問題解決まで支援に参加しない 」 と断言したことは進歩であり、評価に値するが、その効果はいかがなものか。
他の4国によるエネルギー支援を得た北朝鮮が、さらに日本に対して高圧的な態度をとり、ますます拉致問題の解決が遅れる危惧さえある。
アメリカにとっても、イラクの平定が完了していないこの時期に、武力を投入できない歯がゆさがあり、不本意だが受け容れざるを得ない結末となった。
イラク戦争に対しては 「 憲法違反だ 」、「 戦争に加担するな 」 と批判的なくせに、北朝鮮には 「 ぶっ潰せ 」 と攻撃性を露にする人もいる。
大方、こういう御仁は発言に一貫性がなく、ヒステリックに反米感情を剥き出しにしているだけのタイプで、日本の将来になど何の興味もない。
大事なことは、「 与えられた状況の中で、ベストを尽くす 」 ことであり、今回のように日本側に勝機のない展開でも、交渉の席を降りないことだ。
我慢強く、何度も、何度も失敗しながら、耐えて好機を辛抱強く待ち続けることによってのみ、成果は得られるものと確信する必要がある。
それでも、拉致被害者の家族の方々が耐え抜いてきた歳月に比べれば、比較にならないほど短く楽な試練であることを、我々は認識すべきだろう。
今回、気になったのは議長国である中国側の対応で、ひょっとすると彼らは北朝鮮が終焉に向かうシナリオを、既に描いているような印象もある。
生かさず、殺さず、隣国の主導権を握ることで、外交を有利に展開したり、経済、軍事面においても、有益な位置関係を築こうとする気配を感じる。
テストケースとしてアメリカの反応を探る目的も含め、今会議の成り行きは、北朝鮮というちっぽけな詐欺集団だけで成し得たものとは考え難い。
いづれにせよ日本政府は、周辺諸国にどのような権謀術数があろうとも、自身のスタンスを明確にしたうえで、耐えて行方を見守るしかない。
国内外の雑音に惑わされず、窮しても品位を失わない毅然とした姿勢で、いままで通り、辛抱強く対峙していくことが望ましいだろう。
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