| 2007年02月01日(木) |
美しくない日本の金融屋 |
「 銀行というのは、お金を借りる必要がないことを証明できる人間にだけ、
お金を貸すところである 」
ボブ・ホープ ( アメリカのコメディアン )
A bank is a place that will lend you money if you can prove that you don't need it.
Bob Hope
古今東西、銀行や、金融関係者をネタにしたジョークは多い。
どこの国でも、職業的に忌み嫌う人が多いことを証明している。
昔から 「 職業に貴賎なし 」 というし、その人の職業を差別的に判断するということは好ましくないので、なるべく職業蔑視はしないようにしている。
バブル期には、若い人が就きたくない仕事を指して 「 3K ( きつい、汚い、危険 ) 」 という言葉が流行り、肉体労働系の仕事が敬遠されたりもした。
しかし、それは社会にとって必要な仕事だし、その仕事に従事する人がいるおかげで、誰もが恩恵を受けているのである。
もし、そういう仕事を皆が嫌がって避けると、社会はたちまち混乱をきたすわけで、「 自分はやりたくない 」 と思う人でも、従事者を蔑視はしない。
それに、ここが一番重要な点だが、どのような仕事でも普通は、儲けが出たら税金を納めるし、不正なく仕事をし、適正な報酬を得ているものである。
このところ、「 日興コーディアル証券 」、「 三菱UFJ証券 」 が、それぞれ別の不正だが、ルール違反を犯して追求を受けている。
また、「 三菱UFJ銀行 」 は、大阪市の 「 飛鳥会 」 にまつわる不正に関与したとして、近く金融庁から一部業務の停止命令を受ける見込みだ。
昨年、大手銀行により実質的に経営されている消費者金融各社が、相次ぐ不正な取引を摘発されて、業務停止命令を受けたことも記憶に新しい。
それらを監督する金融庁自体にも、監査の曖昧さ、甘さなどに対する批判が多く、将来の天下りを前提とした癒着まがいの仕事ぶりに批難も多い。
そして、日本の金融界を取り仕切る日銀の総裁は、市場に多大なる影響を与え得る立場でありながら、村上ファンドで私服を肥やしていた。
これだけの不正を犯したうえに、己の判断ミスによって不良債権が増えると公的資金の投入を受け、預金保護の名目で銀行は国策に守られている。
しかも、立ち直って未曾有の利益を挙げながら、国民の三大義務の一つである 「 納税 」 をせず、利用者へのサービス向上や利益還元も行わない。
ニートやホームレスも税収に貢献しないが、大手行計 「 1兆7000億円 」 もの利益を挙げながら所得税を払わない銀行のほうが性質は悪い。
時事系のブログも多々あり、何かあるとすぐに 「 憲法違反だ 」 と騒ぐ御仁も多いが、なぜ、憲法に違反して納税義務を怠る銀行は責めないのか。
不二家や、関西テレビの 「 小悪 」 は糾弾して、根っこから腐っている金融業界の 「 巨悪 」 を責める人が少ないのは、どうにも合点がいかない。
職業蔑視の話に戻るが、これだけ構造的に腐った金融業界に甘んじて身を置いている人に対しては、どうしても蔑みの目で眺めてしまう。
おかげさまで、私は起業以来ずっと 「 無借金 」 で商売しているし、今後も金融の厄介になる予定はないから、彼らの世話にはならないだろう。
ところが、そういう人間にかぎって、どこで調べてくるのか知らないけれど、あちらこちらの銀行や証券会社から、ひっきりなしに人が訪ねてくる。
知人の弁によると、「 お金を借りる必要がなくても、いろんな企業を紹介する橋渡しをしてくれるので、銀行とは付き合ったほうがいい 」 らしい。
実際、クライアントを紹介したり、仕事を回してくれそうなのだが、とにかく 「 銀行員 」 というだけで信用できない気がして、いまのところ断っている。
最近は、ITビジネスやファンドで大儲けする人も多いが、やはり仕事というのは、額に汗して働くものだし、お金を儲けることがすべてではない。
もともと金融という商売は、「 他人のフンドシで相撲をとる 」 イメージが強いうえに、こうも不正や、倫理を欠いた話が続くと、その本質が疑問となる。
特に日本の銀行は、組織そのものにも問題はあるが、そこから出向いてくる銀行員の面々も、はっきり言って 「 バランスの悪い人 」 が多い。
小切手やLCの絡みで仕方なく利用はしているが、資産の大部分は海外の銀行や証券会社に預託したり、別の方法をとっているのが現状だ。
日本という国が嫌いではないが、日教組を解体し、現在の金融業界に携わる人たちを総入れ替えしないと、「 美しい国 」 にはならない気がする。
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