| 2007年01月03日(水) |
2007年 新年の気分 |
「 人はいつも、時が物事を変えてくれると言うけれど、実はそれは、
あなた自身で変えなくてはならないものなのだ 」
アンディ・ウォーホル ( アメリカの画家、芸術家 )
They always say that time changes things, but you actually have to change them yourself.
Andy Warhol
新年 あけましておめでとうございます
本年も よろしくお願い申し上げます
世の中には星の数ほど会社があるけれど、では 「 日本最古の会社 」 とはどこで、それはいつ頃に生まれたのか、ご存知だろうか。
それは、大阪の 「 金剛組 」 という建設業で、創業は西暦578年である。
聖徳太子が四天王寺の建立を思い立ち、百済から招いた三人の工匠の中に金剛重光という人がいて、工事を請け負う組織を作ったのが始まりだ。
重光の指揮によって四天王寺が創建されたのは593年だが、工事はその後も続けられ、最終的に完成したのは100年以上も後の奈良時代である。
以来、金剛組は日本全国で神社・仏閣の建築を手がけ、数多くの宮大工を抱える日本最古の 「 会社 」 として存続してきた。
約一年前、昨年の一月に金剛組は 「 バブル絶頂期の過剰投資 」 という、なんともツマラない原因によって、事実上の破綻に追い込まれた。
それを受け、大阪の 「 高松建設 ( 東証一部上場 ) 」 というゼネコンが、「 金剛組を潰したら、大阪の恥や 」 と助け船を出し、窮地を救った。
社名や、世界最長寿といわれる歴史を守った 「 大阪人の心意気 」 には、各界から賞賛されたが、約1400年の間、危機は何度もあったらしい。
そこで窮地を救い、伝統を継承してきた背景は、はたして何だったのか。
ただ単に、継承ばかりを心がけていたのでは、今日まで存続していない。
わが国の伝統芸能である能や、歌舞伎、文楽、あるいは茶道等にしても、その時々の継承者が、創意工夫を凝らしてきた結果として今日がある。
優れた伝統を次の時代に続けていくためには、継承した点を一歩進めて、新たな創造を加えることが不可欠だといえるだろう。
私は 「 改憲論者 」 であり、数十年を経てカビの生えた、しかも日本が戦争に負けて何の意見も言えなかった時代の憲法を、善しと思っていない。
もちろん、それが世界的に平和憲法として評価されていることや、混沌とした20世紀後半の世界にあって、貢献してきた事実を認めたうえのことだ。
巷には、議論することさえも避けようとする妄信的な意見もあるが、過去において通用した伝統が、次の時代に効力を発揮するかは疑わしい。
何事も 「 継承なき創造 」 は空中分解を招き、「 創造なき継承 」 はやがて消滅を余儀なくされる運命にある。
企業も、国家も、個人も、過去のやり方で上手くいってる時には、どうしても創造が疎かになって、新しい意見や方法が導入され難いものだ。
平和という伝統を継承するためにも、日本にあう憲法は何か、次世代にあう憲法は何かということを、常に研究し、一歩進める努力は必要だろう。
前総理は 「 自民党をぶっ潰す 」 などといった発言を好み、破壊こそ創造の第一歩という発想が強かったけれど、けしてすべてがその通りでもない。
新年に、「 継承 」 と 「 創造 」 という二枚の両輪を活かして、新しい時代に続く、豊かで平和的な国づくりが実現されることを願う所存である。
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