Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2006年12月31日(日) 前を向いて力強く



「 私は常に前を向いていました 」

           クリス・エバート ( アメリカ出身の女子プロテニス選手 )

I always looked ahead.

                                    Chris Evert



常に表情を変えず、「 アイス・ドール ( 氷の人形 ) 」 とも呼ばれた。

35歳で引退後、国際テニス殿堂入りを果たした名プレイヤーである。


目先の小事に翻弄され右往左往している様子は、キョロキョロした視線にも表れるもので、人間らしいといえばそうだが、なんだか落ち着きがない。

それに対し、目標をずっと先に置いていたり、長期的な視点で物事を観察している人は、一見、無表情にみえるが、冷静で、動じるところが少ない。

一年間、いろんなことがあったけれど、基本的な姿勢は、たとえば冒頭の 「 ずっと前を向いていました 」 だけで、十分ではないかと思う。

法律が変わったり、事件があったり、どこかの国で戦争があったり、若者に変なブームが起きたりしても、イチイチ、目くじらを立てる必要はない。

そんなことは、去年も、一昨年も、十年前も、五十年前も、同じ様に起こっていることで、とりたてて珍しいといえるようなモノは少ないのである。


大事なことは、個々の事象への反応ではなく、目標をもって人生を前向きに強く生きるということである。

時事問題についても、些細な問題で過剰に反応する人たちがいるけれど、そういう人たちにかぎって、まっとうな夢や目標を示せていないことが多い。

そして、そういう人たちは、夢のない世の中であることや、次世代に希望を託せない原因は 「 社会のせい 」、「 国のせい 」 だと信じて疑わない。

実際は、若者が夢や希望を持てなくなったのは、国から何か言われたせいではなく、そんな 「 やる気のない大人 」 の惨めな姿を見せられたせいだ。

他人のアラ探しばかりに熱中し、たまに自分に都合の悪いことが起きると、「 鬱だから休みます 」 てな大人をみて、子供がマトモに育つわけがない。


いつからか世の中は、ダメな大人をダメと呼ばなくなり、それも個性だねとか、それも生き方だねみたいな、ユルくてヌルい風土を醸し出してきた。

病気を責めるつもりはないが、病気になって良いことなど何もないし、そのために自己管理をすること、発病したらすぐ治すことは自己責任である。

経験上、自分も知っているが、いくら仕事ができたとしても、心身の健康が悪い状態、特に 「 やる気のない状態 」 は、周囲にまで害悪を及ぼす。

時事・社会問題を考えるとき、個々の事件よりも、そういった事件を一過性のものとして処理できず、連鎖させてしまう最近の風潮に危険を感じる。

そう、個々の事件は目新しいものでもないが、執拗に繰り返し連鎖したり、社会が消化できないところに、大きな問題と時代の歪みがある。


いじめられた子供たちの自殺が連続したことで、マスコミの報道姿勢に問題があると指摘する人も多いが、そんな責任追及よりも重大なことがある。

それは、言うまでもなく 「 死ぬな 」 と子供たちにメッセージを送ることであるが、最近の大人たちは、自分が少し嫌な目に遭っただけで死んでしまう。

自分が子供の頃、学校をサボりたかったり、嫌なことから逃避したかったとき、周りの大人は皆、高度成長期のモーレツ時代を遮二無二生きていた。

誰も、「 鬱だから休みます 」 とか、「 負け組だし、死にます 」 なんてことを、少なくとも 「 子供に漏らす大人 」 などいなかったはずである。

大人が夢を描き、前を向いて、力強く生きることが、この社会をより良くする唯一の方法であり、皆、そう努力すべきで、できない人は黙るべきである。






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