「 尻を濡らさずに、鱒を捕ることは不可能である 」
ミゲール・デ・セルバンテス ( スペインの作家 )
There's no taking trout with dry breeches.
MIGUEL.DE.CERVANTES
ようするに、「 成功のためには地道な努力が必要 」 ということ。
歴史に名立たる発明家の多くも、似たような格言を遺している。
お食事中の方には申し訳ないが、家畜の 「 糞 」 から電気をつくれるという画期的な機械が、このたび発明されたそうである。
静岡大工学部の教授が中心となり、糞を完全分解する装置を開発したが、有害物質を発生させないだけでなく、余熱で発電することが可能だという。
650度、150気圧という、超高温、高圧状態の 「 超臨海水 」 を利用して完全分解し、余熱で電気を発生させる。
ダイオキシンなどの有害物質も分解でき、1トンの糞で重油70リットル分の電気をつくり、二酸化炭素の発生量も56キロ削減できる。
牧場では、大量の糞を処分する手段に頭を悩ませているところも多いが、この機械が実用化されれば 「 新たなエネルギー源 」 となる可能性もある。
未来の人類のためにも、限りある資源を無駄に使うことは避けたい。
かといって、ハイテク化された電気製品類を捨て、原始的な生活に戻ろうと呼びかけても、それに従う人は少ないはずだ。
その溝を埋めるのが 「 リサイクル 」 という発想で、使った資源をもう一度、再利用することで 「 資源の節約 」 を図りつつ、文化的な生活を維持する。
既に一部の業界では、「 再生資源の有効活用 」 が進められている。
今回のように、およそ 「 肥料 」 以外の目的では使途が見当たらなかったような 「 糞 」 を、エネルギー源に変えれるというのは画期的である。
科学的な知識に疎いので、具体的にどうすればいいのか説明できないが、子供の頃から考えていた 「 極めてシンプルなリサイクル 」 の発想がある。
それは、「 夏の暑さを、寒い冬に温存できないか 」 というものだ。
いまは 「 寒い、寒い 」 といって ヒーター に石油を入れ、数ヵ月の後には 「 暑い、暑い 」 といって クーラー の電源を入れる。
考えてみれば、ずいぶん無駄な作業である。
たぶん 「 寒さ 」 というのは エネルギー化 できないが、「 暑さ 」 に関しては、なんとか工夫次第で 「 熱源 」 になるのではないかと思ったりする。
なんとも子供じみた発想だが、専門家に話を聞いてみると、残念なことに 「 ほんの小規模なら理論上は可能だが、実現は無理 」 なのだそうである。
詳細は忘れたが、太陽電池を無数に並べるとか、費用がバカ高くつくわりには、投資に対する効果が小さいので 「 無理 」 だったと記憶している。
それじゃ、「 台風の風力を利用して・・・ 」 てなことも話したが、どの場合も一時的な熱量や勢いを長期間備蓄することは、現実問題として難しい。
そんなことを考えるより、寒いときは体を動かすとか、暑いときには木陰で涼むとか、なるべく資源を使わずに快適に過ごす方法を考えるのがよい。
ちなみに、部屋の石油ファンヒーターが壊れ、エアコンを暖房にしてみたがイマイチ暖まらず、「 買い換えるにも中途半端な時期 」 なので悩んでいる。
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