「 ビジネスの秘訣は、他の誰も知らないことを知ることである 」
アリストテル・オナシス ( ギリシャの企業家、海運王 )
The secret of business is to know something that nobody eise knows.
ARISTOTLE ONASSIS
10代でアルゼンチンに渡り、タバコの取引で成功し、海運業界に進出。
海運王となり、ケネディ大統領の未亡人ジャクリーンと結婚し話題となった。
未来が読めたなら、どんなビジネスでも成功できる。
タイムマシンが無いのでそれは不可能だが、少なくとも現時点で、誰も知らない 「 有益な情報 」 を武装していれば、圧倒的に有利な立場に立てる。
代表的な例でいうと 「 株 」 の世界がそうで、知れ渡ると株価の上下に影響するような情報を擁する者が売買を行うことは、法で規制されている。
この法律は 「 インサイダー取引規制 」 と呼ばれ、一般の株主が知り得ない情報によって、不公正な取引が行われることを制限するためにある。
それでも、「 事前に情報を入手していたかどうか 」 を明確に証明できない事例もあり、「 限りなく疑わしいが、告発されていない 」 人たちも多い。
企業情報だけでなく、最近では個人情報も 「 お金になる 」 ということから、一部の良からぬ連中が不正に入手し、闇ルートで売買するケースも多い。
出所は、公官庁、銀行、カード会社、プロバイダなど、個人情報が集積されているところならどこでも、可能性として考えられる。
我々のような 「 人材会社 」 も、個人の履歴書、職務経歴書などを預かる関係で、個人情報のデータバンクになっている。
それらは 「 個人情報保護法案 」 によって厳粛に管理されることとなっているが、4月からは、そのガイドラインがさらに厳密化される。
現実問題としては、いくら法律で厳しく制限しても、データを不正に売買する輩は後を絶たず、大きな社会問題として深刻化している。
りそなカードは25日、「 東横イン ( ビジネスホテル ) 」 との提携カード会員439人の個人情報が流出し、不正利用されていたことを発表した。
同社によると、1月中旬からインターネット通販などで、カードの名前や番号などが勝手に使われ、会員の住所とは違うところに送られたとのこと。
ほとんどは 「 不正検知システム 」 で利用を止めたが、パソコンやデジカメなど一部の取引は行われ、被害総額は約100万円とみられる。
庶民の財布を預かる金融機関が、このように個人情報を 「 悪意の者 」 に流出させてしまうのは、まことにけしからん話である。
個人情報保護に関する管理方法やら、彼らのモラルについての考え方を、いま一度、厳しく追及していく必要があるだろう。
口座を開いたり、銀行系のカードに申し込んだりする時に記入した情報を、すべて 「 銀行員 」 が管理していると思い込んでいる人も多い。
実際には、それらを管理する 「 事務センター 」 みたいな建物が銀行以外の場所にあって、ほとんどの作業はそこで行われている。
そこで、利用者からの問い合わせやら各種の手続きに携わっているのは、ほとんどが臨時雇いの派遣社員や、パート、アルバイトの人たちである。
その仕事に従事していた派遣社員の人に聞くと、電話を発信する業務では、一人あたり百人までの名簿を渡され、相手先に電話をかける。
受信業務では、全体のデータがインプットされている端末にアクセスでき、住所、氏名をはじめとする大体の個人情報を覗き見ることが可能だ。
いくら機械化が進み、法律を整備したところで、人間が情報に接する瞬間を皆無にはできず、どこかで誰かの目には曝される。
せいぜい、一度に多人数の情報をアウトプットできないようにするか、CD、FD などの持ち運びを禁止する程度の管理しかできないはずだ。
現時点では、それそらも徹底されていない。
一度に大量の情報が流出する場合は 「 言語道断 」 で、管理の杜撰さと、情報を扱う者としての 「 倫理観の欠如 」 に問題があるとしか言えない。
利用者が身を守るには、「 なるべく必要最小限のカードしかつくらない 」 、「 過去に問題を起こした業者は避ける 」 程度の対策しかないだろう。
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