「 すべての問題は、その手の中にあなたへの贈り物を持っている 」
リチャード・バック ( 作家 )
Every problem has a gift for you in its hands.
RICHARD BACH
新年あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。
暖冬が続くかと思いきや、元旦の日本列島は雪が舞う荒天となりそうだ。
昨年は台風や地震など、各地で天災の被害が多い一年だったが、今年は平穏な年となることを祈りたい。
治安の面では、これ以上、思わず目や耳を覆いたくなるような凶悪な事件が増えないように、誰もが他人や自分自身を傷つけないように望みたい。
外交面では、日本の国際貢献を正しく評価され、隣国との関係が穏やかで、さらなる不安や、緊迫が増すことのないように願いたいものだ。
経済は、活気を取り戻し、もう少し全体の水準が余裕のある環境に置かれるよう、国をあげて振興されるよう、改善されることを期待する。
とはいえ、「 他責 」 に期待するのは不安定で、心もとない。
やはり、幸せは自分の手で掴むべきで、他人に与えられるものではない。
厳しい時代にあってこそ、個々の力量が試される機会であり、そこから逃れることはできないし、傍観することも許されない。
こういうときは、逆境を好機と捉える人が 「 運気 」 を得る。
窮地に追い込まれたとき、それらを上手に乗り切る技量と精神力が好機を生み、手応えのある収穫に至ることを、信じて行動することが大事だ。
プラス思考というほどのことでもないが、「 問題 」 の中に 「 贈り物 」 があると考えれば、少しは気も楽になるし、前へ進む勇気もでる。
たとえば、「 不景気で残業が減り、給料も少ない 」 と嘆くより、自由な時間が増えたのだから、英会話を学ぶとか、趣味の時間を持つのも良い。
忙しいときには出来ないことを成し遂げて、自己の成長につなげてみる。
逆に 「 忙しすぎて、寝る暇もない 」 という人は、作業の効率化を図ったり、生産性をあげる トレーニング だと思って、果敢に挑戦してみる。
自分の課題や、試練に対して、それはすべて 「 贈り物 」 だと考える習慣が、逆境に強い自分を磨く意味で、なによりの鍛錬となる。
どれだけ皆が頑張って、どれだけ心を豊かにしても、世界は急速に良くならないもので、今が厳しい時代だとすれば、この状況はしばらく続く。
厳しい時代とは、「 強さ 」 を求められる時代でもある。
優秀とか、有能とかいった形容詞よりも、「 強いビジネスマン 」 であることが、この時代を乗り切る必須要項となるだろう。
そのためには、いつ何時も体調を万全に保つことや、気力を失わないこと、そして、未来への ビジョン をしっかり見据え、己の哲学を貫く姿勢が要る。
問題点の中にある 「 贈り物 」 は、幸せへの扉を開く鍵であり、それを手にしたあと、そこには本当の宝物が待っている。
( 本日のおさらい )
「 ヘビーな時代に、求められるのは “ 強いビジネスマン ” 」
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