Tonight 今夜の気分
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2004年11月02日(火) テロリスト的発想の蔓延


「 日本は偉大な国だ。

  そろそろ、それにふさわしい行動をとっていい頃だ 」

Japan is a great nation. It should begin to act like one.

           ジョン・C・ダンフォース ( アメリカ上院貿易小委員長 )

                            JOHN・C・DANFORTH



自由な発言が許されている国では、いろんな意見が飛び交う。

あれこれ、国に楯突く者がいるのは、日本だけにかぎった現象ではない。


外国人が日本という国や、その愛国心に関して疑問を抱くのは、そういった 「 思想の多様性 」 などという生易しい部分ではない。

それよりも、「 ハイスクールの卒業式で、唖然とする生徒を前にし、国旗を揚げる、揚げないでモメている教師たち 」 の姿が、衝撃的なのだという。

たしかに、内乱やクーデターに明け暮れる国でさえ、それほどまでに自らの国を自虐的に貶める騒ぎを起こす姿は、ほとんど見られない。

国旗や国歌に対して 「 敬意 」 を示さないように生徒を懐柔し、社会へ送り出そうとする連中が、いまや日本の 「 聖職者 」 なのである。

それでいて、「 青少年の犯罪が増えましたね 」 とか、「 近頃の若いもんはなっとらん 」 などと語ったりするのだから、ずいぶん、ユニークなお国柄だ。


日本人の青年がイラクで、非業の死を遂げた。

ご冥福を祈りたいとは思うが、たとえそれが 「 自衛隊を撤収しろという圧力に屈さなかった結果 」 だとしても、政府の決定には何の問題も無い。

基本的に 「 別問題 」 であり、関連付けて考える必要などまったくない。

むしろ、誰かが 「 敵討ち 」 をしてやらねばならんような話で、新たに隊員を投入し、犯人を探し出し、日本人の手で制裁を加えてもよいぐらいだ。

逆に、「 死人も出たことだし、ここらでお開きにしましょう 」 みたいな対応では、後に悪影響を残すし、死者への顔向けもできないはずである。


最近の人質事件における流行は、人質を 「 交渉材料 」 ではなく、みせしめのパフォーマンスとして 「 殺してしまう 」 パターンが増えている。

彼らテロリストは、お金が欲しいわけでもなく、自衛隊をイラクから撤退させてほしいわけでもない。

もし、そういった目的があるならば、再交渉に臨むとか、徐々に威嚇したり、拷問したりなんかして、もっと交渉に執着するはずである。

ちゃっちゃと殺してしまう背景には、人質を盾にとり利益を得ようとすることよりも、己の組織の残虐性や、実行力を世間に知らしめる目論見がある。

つまり、最初から話し合いに応じる気などないわけで、日本政府がどのような対応をしたところで、同じ結果しか望めないというわけだ。


アメリカにも、イラク戦争に反対する人は多い。

ただし彼らの大部分 ( マトモな頭の人 ) は、むやみやたらに反対を唱えているわけではなく、それが 「 避けられない事態 」 であることも知っている。

米軍が独善的に暴走することを拒み、周囲 ( 日本や、他国の軍隊 ) にも協力を促そうとする意見や、国連に委ねようとする主張も聞かれる。

国連の決定に従うという意見を、単純に 「 公正で平和的な解決 」 と捉えるお馬鹿さんもいるが、果たしてそうだろうか。

いざ、国連が 「 殺せ、ぶっ潰せ 」 という裁定を下した場合、さらにより多くの複合的な戦力が 「 お墨付き 」 で、イラクを焦土と化すのである。


学校での 「 日の丸、君が代問題 」 をはじめ、日本の 「 反体制派 」 とおぼしき輩は、不満をぶつける矛先や、行動の起こし方が適正でない。

異論を唱えること自体は間違っていないが、無垢な子供を巻き込んだり、はた迷惑ということにまで神経を通わせる配慮がない。

それは、自分たちの信念や主張を通すための行動ではなく、派手な演出で衝撃を与えることが目的の 「 テロリストの誘拐 」 と同じ次元にある。

マジョリティの意見を 「 愚民、馬鹿な国民 」 と愚弄し、さも自分だけが正しいかのような 「 エゴ 」 を撒き散らす、そういう風潮が増えている。

まぁ、その大部分は 「 物陰からしか文句が言えない “ 根性なし ” 」 なので、さしたる危険はないが、テロリストと同じく自分勝手な性質である。


( 本日のおさらい )

「 テロリストにとって人質は、交渉ではなく宣伝の材料 」






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