Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2004年10月27日(水) 日本人の強さ


「 あなたが倒れたことは、どうでもいいのです。

  私は、あなたが立ち直ることに関心があるのです 」

       エイブラハム・リンカーン ( アメリカ合衆国第16代大統領 )

I am not concerned that you have fallen - I am concerned that you arise.

                           ABRAHAM LINCOLN



新潟の皆様は今も、繰り返される余震の中、不安な時を過ごされている。

一刻も早く、平穏な日々が回復されることを、心からお祈り申し上げる。


同情や憐れみよりも、なにより 「 復興 」 を優先するほうが正しい。

一人でも犠牲者が少なく、少しでも被災者の苦難や悲しみが和らぐように、多くの人々が寝食を忘れて尽力している。

阪神大震災のときもそうだったが、善意ある名も無き人々の地道な活動は、世間が 「 冷たさ 」 や 「 殺伐さ 」 だけではないと改めて知らされる。

されど、具体的な行動を起せはしないが、被災者の無事を祈ることもまた、同胞として、同じ人間として、それは意味のあることだろう。

そして、同じような災厄に見舞われたとき、犠牲を最小限に止められる準備を日頃から心掛けておくことも、やはり大切なことだと思う。


残念なことではあるが、起きてしまった災厄を憂えてもはじまらない。

道路は分断され、崩落した瓦礫と土砂に埋まり、多くの人々が住み慣れた家と、あるいは 「 村そのもの 」 を失ってしまった。

ご無事ではいても、避難先で不自由な思いをされている方も多いだろう。

しかし、苦難よりも回復に、後悔よりも前進と復興に、私は興味がある。

過去の脅威と同様に、日本人には力を合わせて苦境を乗り越え、それまで以上の発展を遂げる意志と底力を携えているものと、私は信じている。


これは 「 理屈 」 ではない。

たとえば、海外で飛行機が墜落した際に 「 日本人の死傷者がいるか 」 ということばかりに注意が向くような 「 仲間意識 」 が、日本人には強い。

それは偏重した 「 民族的思考 」 のように捉えられる側面もあるが、同胞の痛みを共有できるという 「 団結力 」 にも繋がるものだ。

照れ隠しに 「 対岸の火事 」 という顔をしてみせても、雨が降れば新潟の人々を気遣い、テレビに余震の速報が流れれば、新潟の人々を気遣う。

一つの村が滅びても、我々は日本という同じ 「 村 」 に住む同志、命あるかぎり手を結びながら、明日へと向かっていけるはずである。


( 本日のおさらい )

「 新潟県中越地震 被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます 」






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