「 他人がいい思いをしているだろうと、あれこれ考えるのが嫉妬です 」
エリカ・ジョング ( 詩人 )
Jealousy is all the fun you think they had.
ERICA JONG
女性の 「 ヤキモチ 」 は、まだ 「 可愛げ 」 がある。
どうしようもないのは、いい歳をした男性の 「 妬み 」 であろう。
管理職に就いた経験のある方の多くは、「 部下というものは、エコひいきに敏感である 」 という習性をご理解いただけるだろう。
結果の良かった者に高い評価を与えることは当然なので、それに対しては妬みを抱く者も少ない。
むしろ仕事以外の面で、たとえば、飲みに誘わなかったり、酒席で何気なく他の部下を誉めたりすると、途端に機嫌の悪くなる人がいる。
こういった 「 男のジェラシー 」 というのは陰湿で、男女間のそれとは違う 「 心の暗闇 」 というものを孕んでおり、実に気持ち悪い。
仲間の成功を喜べなかったり、他人の長所を素直に認められないという人は、そういった傾向がないか、自問したほうがよいだろう。
北朝鮮やアルカイダなど、いわゆる 「 テロ国家 ( あるいは組織 ) 」 による主張には共通するところがあり、要約すると同じような思想にまとまる。
最近の “ それ ” は、「 アメリカの悪事を暴き、それに追随する国家の政府関係者を糾弾する 」 といった類のものが、どうやら 「 主流 」 のようだ。
面白いことに、彼らから 「 悪の権化 」 のように思われているアメリカやら、「 子分 」 と名指しされている日本にも、同様の主張を展開する人がいる。
その目的は様々で、「 お金儲け 」 に利用できると考える人もいれば、人と違った意見を繰り出すことで目立ちたいとか、色々である。
逆に、そういった打算的な意図も無く、「 純粋な気持ち 」 でそう信じている場合は、「 テロ国家の思想を肯定し、それに協力する 」 人物ということだ。
もちろん日本には 「 思想の自由 」 が保障されているし、北朝鮮その他のテロ集団に同調しようが、それで罰せられるものではない。
それに、アメリカの悪口や、日本政府、小泉首相に対する罵詈雑言を並べているからといって、彼らを 「 北朝鮮の手先 」 だとも思わない。
彼らをそういう発言に走らせる要因は、基本的に 「 妬み 」 である。
昔からアメリカに批判的な人は、そこに象徴される 「 強さ 」、「 大きさ 」、「 明るさ 」 などのイメージに対する心理的コンプレックスのある人が多い。
その原因は一様ではなく、身体能力が低かったり、性的能力が弱かったり、色々な理由が考えられるので、一纏めに特定することは難しい。
何らかの原因で自信を喪失し、「 ネガティブ 」 になっている人が多いことは事実で、ストレスのやり場を “ そこ ” に求めている傾向も強い。
いづれにせよ、それを 「 非国民 」 だとか 「 左翼的 」 となじるのは間違いで、偏見というよりも 「 誤解 」 であるといえる。
そういった思想的な性質ではなく、むしろ 「 個人的な妬みの背景 」 が奥底に溢れているとみたほうが、的を得ているように思う。
商業主義のマスコミはともかく、個人のサイトなどでそういう意見を発信している人物への評価は、誰に尋ねてもほぼ同じである。
そう考えると 「 お気の毒な話 」 なのだが、やっぱり 「 キモい 」 のである。
( 本日のおさらい )
「 男の妬みはみっともない 」
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