「 人生は生きることが大事なのです。いつも好奇心を持ち続けることです。
どんな理由があっても、けして人生に背を向けてはいけません 」
エレノア・ルーズベルト ( フランクリン・ルーズベルト夫人 )
Life was meant to be lived, and curiosity must be keptalive. One must never, for whatever reason, turn his back on life.
ELEANOR ROOSEVELT
留守中に各方面からメールをいただき、ご返事が遅れてしまった。
その一部は、日記サイト 『 エンピツ 』 さんからのお知らせだった。
内容を拝見すると、過去日記の一部表記について、削除するようにお願いしたいというものだった。
思い当たる フシ もあるが、記述の正当性を訴え、削除の必要などないわと反論したい意向もあり、ちょいと悩んだのだが、依頼を認めることにした。
日記サイト 『 エンピツ 』 さんは、私のような素人の日記書きに対し、独自の運営努力を以って、無料でスペースを提供してくれている。
今回は、議論しても勝ち目がないと悟った者が、「 お母ちゃん、助けて 」 と 『 エンピツ 』 さんに、どうやら泣きついてきた様子である。
波風立てる気も無いし、ましてや日頃からお世話になっている 『 エンピツ 』 さんのお手を煩わせるのは忍びないので、ご要望に対し素直に応じた。
断っておくが、個人のサイトを中傷したり、攻撃する意図はない。
ただし、それを「 表現の自由における制限 」 として削除を要求するからには、何を書いても許されるわけではないことも、同時に理解できるはずだ。
ある特定のサイトに対して 「 問題がある 」 と指摘した背景には、それなりの理由があることも、できればご理解いただきたい。
人が 「 どのように生きるか 」 は個人の自由だが、与えられた生命をまっとうするのは、人として最低限の責任ではないかと思う。
それを軽んじて否定したり、また別の日には 「 生命の大切さ 」 を主張したり、翌日には自殺を美化するのは、どう考えても問題があるはずだ。
もちろん、「 誰の目にも触れない 」 のなら問題は少ない。
しかし、ネットで公開している以上は、読む人もいるだろう。
もっともらしい 「 生命の大切さ 」 を語る文章で読者を募っておいて、いきなり 「 生きてても仕方ないよ 」 と漏らすのは、ルール違反のように思う。
それで 「 洗脳される 」 ような人は少ないと思うが、社会的に プラス となる行いではないはずで、誰かが注意したほうが望ましいのではないだろうか。
また、私が注意を促したことについて、こちらが悪意を持っているように思われているようだが、実際はまるで 「 逆 」 である。
名前も顔も知らないが、我々は同世代で、どうやら同じような環境のもとで類似した体験を持ち、同じ時代を共に戦ってきた 「 同志 」 のようだ。
余計なお世話だと思われるだろうが、「 これ以上の恥 」 をかかせたくない。
また 「 個人攻撃 」 と判断されるのは遺憾なので詳細は避けるが、多くの人が 「 かの日記 」 について、私と同様の評価を寄せている。
願わくば、もう少し人生を 「 前向き 」 に考えてはどうか。
それが 「 私のメッセージ 」 だが、それも、今回を最後とする予定なので、否定するなり、再び削除依頼をするなり、後はご自由になさればよい。
もう一つ、興味深い方からのメールを頂戴した。
それは、同じ 『 エンピツ 』 さんの日記仲間である 名塚元哉 さんから頂いた初めてのメールで、正直に申し上げると、ちょっと驚いた次第である。
名塚さんは、『 あんた何様 』 という超人気サイトの管理人さんで、私よりも一回りはお若いと思われるのだが、聡明で見識豊かな御仁である。
タイトルの 『 あんた何様 』 の由来は、あくまでも推測だが、辛らつなご意見の 「 エクスキューズ 」 にされているのではないかと思っている。
事実、忌憚無く社会情勢を鋭く検証される手腕がお見事で、しかも内容が的を得て、論拠も充実しているため、大勢のファンを虜にされている。
実は、私自身もファンの一人なのだが、いわゆる 「 隠れファン 」 である。
堂々と明かさなかったのは、彼の文章が私なんぞの 「 くそ面白くもない 」 文章とは異なり、一種の 「 エンターティメント性 」 を備えているためだろう。
時事問題を 「 読み物として楽しめるエンターティメント 」 にするためには、どうしても 「 インパクト 」 や 「 過激さ 」 が求められる。
そのあたりの 「 さじ加減 」 は難しく、一つ間違うと 「 嫌悪感 」 に変化したり、それこそ 「 あんた何様? 」 と突っ込まれる危険も大きい。
うちのような、「 当り障りのないように、まとめようとする根性無し 」 とは違うので、なかなか 「 お仲間に入る勇気 」 を逸していたのである。
以前から、「 リンクさせていただくかどうか 」 という点で悩んでいた。
文章というものは、読み手側の心理や許容範囲によって、同じ文面でも伝わり方が違ってくる可能性を秘めている。
個人的には、ほぼ毎日のように拝見していたのだが、「 人にすすめる 」 ということになると、「 読み手の層 」 も考慮する必要がある。
特に、面白い日記ほど 「 ユーモア と 悪ふざけ は 紙一重 」 という点に配慮しなければならず、書き手の技術以上に、読む側の条件が影響する。
けして、当方の読者が 「 ユーモアを解さない 」 とは思っていないが、こんなジジ臭い日記を読んだ後では、刺激が強すぎるという心配もあるだろう。
そんな私の心配を知ってか知らずか、最近の 『 あんた何様 』 を読むと、随所に柔和な表現が取り入れられるように変化してきた。
それで、そろそろ 「 リンクさせてください 」 とお願いしようとしていたところ、思いがけず名塚さんからメールを頂いたのである。
しかも、当方の稚拙な日記に対し、余りある賛辞の数々を頂戴し、光栄の極みであると同時に、なんとも照れくさい思いをした次第だ。
また、私の欠点でもあるのだが、せっかくの有り難いメールに対し、社交辞令ではなく、正直な 『 あんた何様 』 の評価なんぞ書き綴ってしまった。
きっと、名塚さんの懐の深さがご容赦くださるだろうと期待しているが、この場をお借りして、どうか、ご無礼の段をご容赦願いたい。
( 今日のおさらい )
[ ユーモア と 悪ふざけ は 紙一重 ]
* 北陸の U さん、三回は音読して覚えておくように。試験に出るよ。
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