2004年01月05日(月) |
ブラビッシモとブォニッシモ |
「 ベストセラーナンバーワンは料理の本、ナンバーツウは減量の本 −
つまり、料理の作り方を勉強したら、今度は、それをどうやったら
食べないかを勉強するわけだ 」
: アンディ・ルーニー ( ジャーナリスト )
The biggest seller is cookbooks and the secound is diet books - how not to eat what you've just learned how to cook.
: ANDY ROONEY
イタリア・セリエAで活躍する中田選手が、現地で注目を浴びている。
パルマからボローニャに移籍し、初の練習試合で大物ぶりをみせた。
元来、彼のポジションは MF=ミッドフィールダー といって、試合の中盤を支配することによって、守りでも攻撃でも、要 ( かなめ ) となるところだ。
この試合では、その才能と運動能力をいかんなく発揮して、絶妙のパスで先制点をアシストし、その後、自らのシュートによっても得点を挙げた。
海外で日本人選手が活躍する話題を耳にすると、なんとなく痛快である。
また、世界の舞台に立ち、果敢に挑戦する選手が増えてから、日本代表によるサッカーの国際Aマッチが善戦できるようになってきた。
狭い島国の頂点では満足せず、さらに上の水準で自分を磨くという挑戦が、個々の能力のみならず、全体の力量を向上させていくものだろう。
話は変わるが、イタリアの話題を聞くと、美味しいパスタが食べたくなる。
昨年の3月にイタリアへ行くまで、あまりイタリア料理が好きではなかったのだが、帰ってきてからというもの、食べる頻度が格段に増えた。
現地で食べたものが美味しかったことも一因だが、しばらく滞在したことにより、「 日常的にパスタを食べる習慣 」 が身についたようだ。
もともと麺類は好きだったが、「 スパゲッティを食べるくらいなら、饂飩か、蕎麦を食べる 」 と決めていた概念が、少しづつ変わってきた。
外食にイタリア料理店を選んだり、家でパスタを茹でる機会が増えたのだ。
日本蕎麦や饂飩に比べて、パスタはバリエーションが豊富である。
ロングパスタの仲間には、スパゲッティの他に、楕円形のリングイネやら、平打ちのフェットチーネなどがあり、それぞれに食感が異なる。
ショートパスタには、カネロ二やペンネなど筒状のマカロニタイプのものや、トルテリーニ、ラビオリのような具入りのフィリングタイプなどがある。
調理方法も多彩で、スパゲッティのようにソースと和えたり、ラザニアのようにオーブンで焼いたり、サラダやスープの具材にも使う。
個人的な嗜好にもよるが、パスタの種類を変え、味付けや調理方法を工夫すると、けっこう食べ飽きないものである。
中田選手の活躍で、ボローニャの観客から 「 ブラビッシモ=bravissimo 」 という声が上がったそうである。
これは、ブラボーの最上級で 「 超最高! 」 という賛辞にあたる。
あまりイタリア語は覚えていないのだが、「 ブォニッシモ=buonissimo 」 というのが、「 とても美味しい 」 という意味だというのは知っている。
イタリア語では、最上級を指すときに 「 issimo 」 が付くらしい。
そういう話を考えはじめると、たまらなくパスタが食べたくなるので、明日は奮発して美味しいパスタでも食べにいくとしよう。
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