部長motoいっぺい
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「ホームレス」という単語は、いつ頃から日本語として定着したのだろう。少なくとも僕が子供の頃は、「浮浪者」または「乞食」であった。
アメリカにも日本同様ホームレスはいるのだが(っていうか、こっちが本場?)、日本のように青テントを公園に張って生活しているところは、見たことがない。 僕が見かけないだけかもしれないが、多分そんなことをしたら、すぐに警察に追い払われてしまうような気がする。じゃあ、どこで生活をしているのか?という疑問が湧いて来るのだが、僕はその答えを知らないし、正直言って、そのことにはあまり興味がない。
ちょっとだけ興味深いのは、意外と多くのアメリカ人がホームレスに「施し」をすることだ。 僕が見かけるホームレスの多くは、交差点などの車が止まるところに立ち、ダンボールなどで作ったプラカードにホームレスであることを書き、小銭をもらうのだ。つまり、日本語でいうところの「浮浪者」というよりは、「乞食」に近いと言える。
車の窓越しに小銭を施す人が少なからずいるのは、キリスト教の教えから来ているのか、それとも民族性から来ているのかわからないが、日本ではあまり見かけない光景だ。
昔から僕は両親に、「働きもせずに他人にお金をせびるなんて、ろくなもんじゃない」というように教えられてきたので、たとえ小銭であってもホームレスにお金を渡そうとは思わないが、「自分は恵まれているので、恵まれていない人に施そう」と考える人が、この国には意外と多いようだ。
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