部長motoいっぺい
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2003年02月26日(水) 小切手の仕組み

アメリカで銀行口座を開く場合は、通常Checking Account(当座預金口座)と、Saving Account(普通預金口座)の二つを持つことになる。

Saving Accontの方は預金利息がつくが、Checking Accountにはほとんど利息はつかない。であれば、Saving Accountだけ持てば良いような気がするが、アメリカで一般的な支払い方法である小切手と、Debit Cardを使う場合にはChecking Accountが必要になるのだ。

日本に住んでいる間は、「小切手を使うのは会社とお金持ちだけ」と信じていた僕であるが、前述のようにここアメリカではごくごく一般的に用いられており、スーパーで日々の買い物をするときに、小切手を使っている人も少なくない。

この日記を読んでくださっている方で、小切手の仕組みを知らない人もいらっしゃると思うので(実際ここに来るまで僕は知らなかった)、簡単に説明をしてみたい。


銀行にChecking Account(当座預金口座)を開くと、Check(小切手)を持つことができる。小切手を発行する時には、以下の項目を記入する。

・発行日付
・小切手受取人名
・支払額(アラビア数字)
・支払額(英文)
・支払い目的(購買物品名など)
・発行者署名

支払額をアラビア数字と英文の両方で記入することにより、金額の改ざんを防いでいる。また、小切手受取人名を記入することにより、仮に小切手が盗まれたとしても、記載された小切手受取人でない限り換金することはできない。
また当然ながら、発行者の署名がない小切手は無効である。

小切手のメリットは、仮に盗難や紛失にあっても意図しない人に換金されることがなく、もう一度発行しなおせば良いだけということにある。そのため、ごく普通の郵便で小切手を郵送したりも出来る(実際にわが家の毎月の家賃は、オーナーに小切手を郵送で送っている)

意図しない人に換金される危険性はないが、白紙の小切手が盗まれた場合、それを使って買い物をされる危険性はある。なぜならば小切手には、発行者署名を確認する欄がないからだ。カードであれば裏面に署名がしてあるが、小切手の場合その確認のしようがない(トラベラーズ・チェックは、不正防止のため一枚一枚に発行者が「あらかじめ」サインをしておくことになっているが、普通の小切手にはその仕組みはない)
そういった不正使用の場合、小切手の持ち主ではなく小切手を受け取った側がリスクを負うため(本人の署名がされていない小切手はあくまで無効)、小切手を受け取る店によっては、身分証明書の提示を求めるところも少なくない(小切手には、銀行があらかじめ印字した名前がプリントされている)

小切手は昔ながらの仕組みではあるものの、安全性といった面からはなかなか侮れないシステムであると、ここに来てから知ったのであった。


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